首都圏に広がるワンマン運転 来春からJR常磐線 人手不足に対応

有料記事

細沢礼輝
[PR]

 都市部を走る通勤電車でワンマン運転が広がっている。地方路線のワンマン化はもっぱらコスト削減が目的だが、都市部の場合は、人手不足への対応が主眼だ。

 少子高齢化によって、働き手の中心となる現役世代(15~64歳)は2040年までに1200万人減り、現在の8割ほどになるとされる。

 JR東の喜勢陽一社長は「主要路線のワンマン化が計画通り進めば、車掌約1100人分の要員減となる。それだけの人員を別の創造的な仕事にシフトできる」とワンマン化の狙いを話す。

 JR東日本は11月、常磐線

この記事は有料記事です。残り853文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
細沢礼輝
東京社会部|鉄道担当
専門・関心分野
鉄道を中心とした運輸部門
  • commentatorHeader
    マライ・メントライン
    (よろず物書き業・翻訳家)
    2024年12月18日5時0分 投稿
    【視点】

    交通機関運行の「人手不足」といえば、ドイツはすでにかなりひどい状態にある。JR山手線の原型になったともいわれるベルリン環状線にて、先日、ひと駅移動するのに30分かかった。なぜかといえば乗員不足で電車の本数が不揃いに少なくなっており、「ハズレ」のタイミングだと本当にずーーーっと電車が来ないのだ。しかし書面上は予定通り運行されていることになっているらしく、駅プラットホームの電車来着状況表示には、見かけ上、ちゃんと表示されるのだ。そして「あと4分」表示が10分ほどそのまま続き、突然消える。そして後続電車の表示が出る・・・という具合だ。おそろしい。 しかし真に印象深いのは、駅プラットホームに居る乗客たちがそこで特に怒りも嘆きもせず「すでに慣れました」感を醸し出していた点だ。この衰退感が日常の一部として定着しているのか。慣れというのはおそろしい。 日本はどうなるのか。公共機関側がこのように対策を打つのは良いことだが、「そのとき」実際に社会の空気感がどうなるのか、が気になるといえばなる。

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    首藤若菜
    (立教大学教授=労働経済学)
    2024年12月18日10時38分 投稿
    【視点】

    鉄道も、バスも、タクシーも、人手不足が深刻です。ワンマン化の次は、自動運転を推進して、無人化になるのかもしれません。今も、自動運転の列車は走行していますし、ワンマン化の推進の背景にも自動運転技術の普及があります。コスト削減、人手不足対応とし

    …続きを読む