衆院予算委員会で5日、集中審議が開かれました。テーマは「石破内閣の基本姿勢」で、「政治とカネ」や外交、選択的夫婦別姓などをめぐって論戦がかわされました。石破茂首相にとっては就任後初の予算委。予算委員長は立憲民主党の安住淳氏で、30年ぶりに野党議員が就きました。論戦をタイムラインで詳報します。
16:50
共産・田村氏「事実上の『裏公認料』では」指摘 2千万円交付に
共産党の田村智子氏は、衆院選の際に自民党が裏金問題に関与した非公認候補側に2千万円を交付した問題を追及した。田村氏は、2千万円に関して自民党が党支部側に示した説明文に「選挙に際しては、支部活動の活発化や党勢拡大のため」と交付の理由が記されていると指摘。「選挙の際に別途交付している選挙のための2千万円ではないか」と質問した。
石破首相は「(説明文の記述は)日本語の読み方の問題。『選挙の際に』というのは『選挙の時期に』ということであって、それ(選挙)に使うという関係を示唆したものでも意図したものでもない」と否定した。
田村氏は、非公認候補側に対して公認候補と同額の2千万円を交付したことを「事実上の『裏公認料』ではないか」とも指摘。「倫理的に後ろ指をさされるものではないと今も思っているか」とただした。石破首相は「(2千万円の交付が)合法であることに、倫理的な後ろめたさはない」と述べた上で、「私どもの説明のしかたに不十分な点がたくさんあったということは反省している」と答弁した。
16:30
れいわ・櫛渕氏「『石破減税』10兆円をやってください」
れいわ新選組の櫛渕万里氏は物価高対策として、大型減税を求めた。
櫛渕氏は石破茂首相が所信表明演説で引用した石橋湛山について、「1千億円を上回る減税を断行し、国民の税負担を軽くした。現在の約10兆円にあたる。『石破減税』10兆円をやってから、石橋湛山を引用してください」と指摘。「首相は最近スーパーに行ったか。キャベツも大根も高い」と述べ、物価高対策として大型減税と現金給付を求めた。
首相は「総理になる前は議員宿舎近くのスーパーに行っていた。いまは行っていないが、家人から『本当に高いよ』と聞いている」と述べた。ただ、「石橋湛山のように減税をやるという話だが、そのときと比べて財政はめちゃくちゃ悪い」と答弁。「そういう中で、どうすれば本当に困窮している方々に十分な対策として行き渡るのかということは常に念頭に置いて考えてまいりたい」と述べた。
16:00
平成の政治改革で、石破首相「選挙制度変えればうまくいくと思い込んだ」
国民民主党の古川元久氏は、衆院中選挙区制から小選挙区制に変えるなどした1990年代の「平成の政治改革」について、「選挙制度改革の実現に全てのエネルギーとか熱気が集中し、それが実現した途端に政治改革に対する熱が政治家も世の中全体もしぼんでしまった」と指摘した。その上で、平成の政治改革に若手議員として当時関わった石破茂首相に「振り返って総括するとすれば、どう評価するか」と質問した。
石破首相は「一政治家として申し上げれば、選挙制度改革に特化した、これさえ変えれば政治改革はうまくいくんだというふうに思い込んだ、そういう反省はある」と述べた。さらに「主権者目線、納税者目線で政治改革を論じなければならないのであって、平成の政治改革は、(選挙で)選ばれる我々の理屈でやっちゃったのではないか。そういう反省もしている」とも答弁した。
14:45
「結局は抜け穴を作ってる」 政策活動費巡り維新が自民案を批判
日本維新の会では、幹事長に…