賃上げで消費する若者たち 車に海外旅行、慎重な上の世代との違いは
東京都内のIT企業で働く石浜昇太郎さん(30)は8月末、横浜市青葉区の輸入中古車販売店「ガレージカレント」で、初めてのマイカーを約200万円で買った。独BMWが展開する「ミニ」のガソリン車で、マニュアルタイプの2012年製。走行距離は約5万5千キロ。オープンカーとして使える。
軽乗用車の新車を買える価格だが、希少性の高い中古車を買ったほうが、売却時の下取り価格が高いとみて、購入を決めた。もともと、趣味がドライブで、これまではカーシェアを使ってきた。休日の楽しみをつくりたいと奮発し、貯金とローンを組み合わせて支払うことにした。
ここ数年の賃上げが購入を後押しした。加えて、IT業界は人手不足で求人が多く、転職先も多い。石浜さんは「仕事を失う心配が少ないし、支払いが安心して続けられる環境にある」と話す。
29歳以下の消費、コロナ前を回復
実際、賃上げの恩恵を最も受…
- 【解説】
「最近の若者は消費に興味がない」「草食系は消費しない」といった、いわゆる販促分野の専門家らによる分析というのは、根拠不十分なものが少なくありません。いつの時代も、若者の方が高齢者より活動的であり、原資さえあれば積極的にモノやサービスを購入す
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