ロシア新兵、「半数が50歳以上」 北朝鮮の派兵疑惑の影に兵士不足

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 ウクライナ侵攻を続けるロシアで、国防省と契約した新兵への国や地方からの一時金の増額が相次いでいる。独立系メディアは「新規の契約兵の半数が50歳以上」と報道。米欧では、北朝鮮が侵攻に派兵しているとの見方が強まっているが、ロシアの深刻な兵士不足が理由になっている可能性もある。

 ロシアの英字紙「モスクワ・タイムズ」によると、ウクライナ東部ドネツク州の前線で戦うロシア軍兵士は「いまも兵士の補充は続いているが、半数は50歳以上だ」と話した。モスクワ市の関係者も「新たな契約兵の平均年齢は約40歳から50歳近くになった」と説明。60歳もいるとしている。

 年齢が高くなっていくことの背景にあるとみられるのが、深刻な前線での兵士不足だ。契約兵集めの窓口となる州などの地域は、相次いで契約時の一時金を増額している。

一時金、平均月収の60倍にも

 ロシアメディアによると、南…

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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2024年10月17日18時25分 投稿
    【視点】

    中央の権力が強大とイメージされがちなロシアだが、アクターとして地域行政は意外と重要であり、記事にあるように、ウクライナでの戦争に向けた兵員確保でも地域行政が一役買っている。また、ロシア軍が与える装備は貧弱であり、装備に関しても地域行政が買い

    …続きを読む