テレグラムの創業者、パリで逮捕 犯罪での利用、管理しなかった疑い
フランスの警察は24日夜、通信アプリ「テレグラム」の創業者で最高経営責任者(CEO)のパベル・ドゥロフ氏をパリ郊外の空港で逮捕した。仏テレビTF1が報じた。
正式な捜査に入る前の予備捜査の一環で、テレグラムが犯罪の連絡手段に使われているにもかかわらず、運営者として監視や管理を怠ったなどの疑いが持たれているという。
ドゥロフ氏は逮捕時、プライベートジェットでアゼルバイジャンからの移動中だったという。
ドゥロフ氏はロシア人。2013年に兄とテレグラムを立ち上げ、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置いている。高度な暗号化技術による高い匿名性から、犯罪グループの連絡手段として使われ、日本でも「ルフィ」などと名乗る広域強盗事件のグループが使っていた。
ドゥロフ氏は今年3月、英フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューに対し、テレグラムの利用者が世界で9億人に達したと明らかにしている。
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- 【視点】
まだ情報が少ないが、Winny事件を連想する逮捕劇だ。Winny事件では、P2P型のファイル共有ソフトWinnyの開発者が、動画や音楽、ソフトなどの違法流通を幇助したとして京都府警に摘発された。開発者が作ったツールが犯罪に使われることを認識
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