ウクライナ軍の反転攻勢を防いで戦況を優位に転換しつつあるロシア。その要因の一つが、軍への支援を目的に各地で生まれたボランティア団体だ。軍事訓練やドローン(無人機)調達、戦闘服づくりなど様々な形で市民が参加する。プーチン政権は15日からの大統領選に向け、こういった団体の活動を国民団結の象徴の一つにしている。
「過去の戦闘で多くの犠牲者が出たのは準備不足だったから。最初に生き残るための知識を学ぶ手伝いをする。それが目的だ」
昨年12月下旬、ロシア極東のウラジオストクで開かれた民間の軍事訓練コース「ロコト・ボストーク」。アレクサンドル・ジグジトフさん(58)が、将来の軍への志願や動員に備えたコースだと説明した。
「ロシア人には軍人と市民の区分ない」
この日の講義には約10人が…
- 【視点】
背景として、ロシア軍が兵士をリクルートしても、充分な装備が与えられなかったり、訓練が行き届かなかったりすることがあるだろう。 記事にもあるとおり、市民が自発的にドローンを中国などから輸入し、それを地元の部隊に寄贈したりといった動きもある。
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