首相、裏金疑惑の安倍派9人交代させず「信頼回復へ議論」 刷新本部
岸田文雄首相は13日午後、自民党の政治刷新本部のメンバーとなった安倍派の10議員中9人が政治資金パーティー収入を裏金にしていた疑いがあることについて、首相官邸で記者団の取材に応じた。首相は人選に問題はないとの認識を示し、「特定の人間を排除するというような排除の論理は適切ではない」と語り、引き続きメンバーとして議論に参加させる考えを示した。
首相は人選について「中堅若手の意見を反映させるという観点から、歴代の青年局長や女性局長経験者など若手にも加わってもらった」と説明。「特定の派閥がどうこうというのではない」と述べた。
疑惑のある9人をメンバーから外す考えがあるかを問われると、「自民党が一致結束して、信頼回復のための議論を行うにあたって、特定の人間を排除するというような排除の論理は適切ではない」とし、交代を否定した。
9人に裏金疑惑があったことを把握していたかを問われると「捜査が行われているということは承知している」と述べるにとどめた。そのうえで、「党全体で一致結束して、信頼回復のために議論を行う。こういったことを、刷新本部として進めていきたい」と繰り返した。
刷新本部は首相が本部長を務め、メンバー38人中、派閥別にみると安倍派が最多の10人となっている。26日に始まる通常国会を前に、裏金疑惑などを受けた再発防止策などについて、中間報告をまとめる予定。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら