ダイハツ不正は34年前から 短期開発で重圧「試験は合格して当然」
ダイハツ工業の試験不正問題で、弁護士らでつくる第三者委員会は20日に調査報告書をまとめ、東京都内で記者会見を開いた。確認できた部分で不正は34年前から続いており、現在手がける車種のほぼ全てで行われていた。不正が蔓延(まんえん)していた理由について、貝阿弥(かいあみ)誠委員長は「過度にタイトなスケジュールによる『短期開発』の極度のプレッシャー」を挙げた。
不正の中身は、自力で作動させるべきエアバッグの試験をタイマーによる作動で実施した▽運転席側の衝撃試験をせずに助手席側の試験データを流用した▽虚偽の衝突速度やタイヤ空気圧を試験成績書に書いた、など。
第三者委の説明によると、最も古い不正は1989年に行われたが、件数が増加したのは2010年代以降。エコカー競争が激しくなった時期と重なり、ダイハツは低燃費の軽自動車「ミライース」を短期間で開発したとされる。
ダイハツはこの「短期開発」…
- 【視点】
自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題はじめ、様々な「不正」が指摘される中にあって、今回のダイハツの問題はあまりにも影響が大きいと思います。私は自動車業界を取材したことはなく、あくまでも何度かレンタカーでダイハツ車を利用したことがあるユ
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