岸田文雄首相にとって政権を揺るがしかねない問題が次々と明るみに出るなか、野党は13日で会期末となる終盤国会で追及を強める構えをみせる。一方、立憲民主党は内閣不信任決議案の提出には後ろ向きだ。野党が自ら「切り札」を封印する理由とは。
与野党は5日、衆参の予算委員会で各3時間、首相が出席する集中審議を8日に開催することで合意した。立憲は、自民党派閥による裏金疑惑や、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体幹部と面会していたとされる首相を徹底追及する方針。だが、内閣不信任案の提出に話が及ぶとその姿勢はとたんにトーンダウンする。
「出す時は本当の政局になる…
- 【視点】
内閣支持率ほどではないが、自民党の支持率も全体としては下落傾向だ。そんな中で、野党第一党の立憲の支持率が大きく上がっているかといえば、そういうこともない。維新と支持率で競っている状況で、相対的には自民党に有利な状況に変わりない。旧民主党が政
…続きを読む