イスラエル軍「病院内に武器」 主張するハマス司令部は見つからず
患者ら数千人が身を寄せるパレスチナ自治区ガザ地区最大のシファ病院に対して突入作戦を始めたイスラエル軍は15日、院内で見つけたとする銃器などを示し、イスラム組織ハマスにより「病院がテロに使われていたことが確認された」と主張した。一方、異例の作戦を強行する理由としていた地下のハマス司令部は見つかっておらず、今後示せるかが焦点になる。
イスラエル軍は15日夜、院内の「MRI(磁気共鳴断層撮影)センター」で撮ったとする動画を公開した。軍の広報担当者が「たった今、発見したものだ」として、MRI装置の後ろに置かれたカバンを示し、自動小銃や銃弾、手投げ弾、戦闘服などが入っていると説明。薬などが並ぶ棚に、銃やナイフ、戦闘服が置かれている様子も映した。
別の病棟で発見した「作戦司令部」とする写真も公開。会議用の机の上に弾倉や手投げ弾、無線機などが置かれている。じゅうたんに10丁の自動小銃を並べた写真も公表。広報官は「ハマスが国際法に違反し、組織的に病院を軍事作戦に使っていたことは完全に確認された」と主張した。
イスラエル軍のハガリ報道官…
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