神奈川県真鶴町長のリコール成立 選挙人名簿不正コピーで責任問われ

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村野英一
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 神奈川県真鶴町の松本一彦町長に対する解職請求リコール)の是非を問う住民投票が24日、投開票された。賛成が反対を上回り、リコールが成立した。投票率は59・40%、賛成2204票、反対1378票だった。松本氏は失職し、50日以内に町長選が行われる。松本氏は選挙人名簿を不正にコピーして自身の選挙などに利用したほか、町政に混乱を招いたなどとして、責任を追及されていた。

 結果を受けて松本氏は記者会見を開き、「(選挙で)不毛な誹謗(ひぼう)や中傷が繰り返されるのは、町にとって無意味だ」と述べて町長選に立候補しない意向を表明した。

 松本氏は1期目だった2021年11月、町職員から転じた最初の選挙の際に、選挙人名簿を有権者向けのはがき送付に使ったと明かして町長を辞職、翌月の出直し町長選で再選された。しかしその後、持ち出した名簿には各個人の過去の投票状況が分かる記載があったことが新たに判明。職員の中途退職も相次ぎ、入庁2年以内の職員が3割を占め、新規事業に着手できない事態になっていた。町の調査では職員の8割が「町政は混乱している」と答えた。

 住民団体「真鶴の未来をつく…

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