安倍昭恵氏「主人の最後の選挙」 新たな人生へ、山口で語った計画

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太田原奈都乃 福井万穂
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 亡き夫・安倍晋三元首相と自分の姿を重ね合わせているようだった。

 22日夜、山口県下関市内の公園。マイク納めに到着した吉田真次氏(38)と妻の静香さん(40)の姿を見る安倍昭恵氏(60)の目に涙があふれた。

 吉田氏が最後の演説を終え、マイクを置いた。聴衆から拍手が起こった。

 昭恵氏は静香さんを抱きしめた。

 「ありがとうございます。本当にありがとうございました」

 「がんばってね。がんばってね」

 昭恵氏は「最後の選挙」を終えた。

 安倍氏は1993年の初当選以降、10回の当選を重ねた。自民党幹事長や首相の座に就き、ほかの候補者の応援に回り、地元の選挙は昭恵氏が支えてきた。

 今回の衆院山口4区補選は…

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この記事を書いた人
太田原奈都乃
ネットワーク報道本部・首都圏ニュースセンター
専門・関心分野
災害、政治、教育
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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2023年4月23日22時4分 投稿
    【視点】

    今後、自民党内で激しい「政争」へと発展しかねないのが、こちらの衆院山口4区かと思います。記事にあるように、衆院小選挙区の「10増10減」に伴う区割りの変更で、次の衆院選から山口は定数が4から3に減ります。現4区は現在、林芳正外相が選出されて

    …続きを読む