昨年の衆院選で、立憲民主党や共産党などによる野党共闘の仲立ちとなった「市民連合」呼びかけ人の山口二郎法政大教授が5日、野党共闘のあり方について考えるシンポジウムで、今夏の参院選に向け、「国民民主党を野党側に引き戻すことが課題だ」と訴えた。登壇した共産の志位和夫委員長は「門戸は閉ざしていない」としながらも、「難しいのではないか」との認識を示した。
東京都内で開かれたシンポでは、山口氏と志位氏を交えたパネルディスカッションが行われた。
2016年参院選から野党共闘を支えてきた山口氏は、昨年の衆院選で立憲、共産両党が議席を減らした結果を受けて、「すぐに政権交代を起こせるわけでもない。参院選は守りだ」と指摘。衆院選の際に市民連合と両党とれいわ新選組、社民の4党が結んだ20項目の共通政策について、「少数の項目に絞っていいのではないか」と見直しを提案した。具体的には「民主主義の回復」「憲法擁護」「敵基地攻撃能力反対」の三つを例示した。
また、「国民民主の中も一枚…
- 【視点】
インターネットの存在しない時代の憲法には今の時代にあわない条項がある。例えば法案決議に国会への身体的参加を定める56条は、出産をする女性議員が病気ではないのに議決に参加できないという理不尽な状況を生んでいる。出産に限りネット投票できるなど、
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