カブールで数百人がデモ「人権はどこだ」 タリバンが発砲し排除
バンコク=乗京真知
イスラム主義勢力タリバンが権力を握ったアフガニスタンの首都カブール中心部で7日、大勢の市民が街を練り歩き、タリバンが反タリバン勢力を武力で抑え込んでいることに抗議した。
デモがあったのは、タリバン幹部が集う庁舎や、タリバンと結びつきが強いとされるパキスタンの現地大使館の周辺。住民によると、反タリバン勢力の拠点の北東部パンジシール州の州都をタリバンが6日に占拠したことを受け、数百人のデモ隊が「女性や子どもが殺された」「人権はどこだ」と声を上げた。
地元メディアによると、タリバンは威嚇発砲してデモ隊を排除し、取材中の報道カメラマンを拘束した。
背景には、人口最大のパシュトゥン系が中心のタリバンと、パンジシールに多い人口第2のタジク系とのあつれきがある。今後、タジク系のデモが女性の人権活動家らのデモと合流し、反タリバンの抗議が各地に広がる可能性がある。
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