小池氏支持率57%、五輪対応評価割れる 朝日世論調査

有料記事

岡戸佑樹
[PR]

 26、27両日に実施した東京都民を対象にした世論調査では、小池百合子知事の支持率は57%で、昨年3月の前回調査(50%)よりも上がった。一方、不支持は27%(前回25%)だった。新型コロナウイルス対応などで露出度が上がった分、支持傾向がより明確になった形だ。

調査方法

 調査方法 26、27の両日、コンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式で、東京都内の有権者を対象に調査した。有権者がいると判明した1417世帯のうち、804人の有効回答を得た。回答率は57%。

 東京オリンピック(五輪)・パラリンピックへの小池知事の対応を尋ねると、「評価する」「評価しない」がともに42%と評価が割れた。一方、コロナ対応では「評価する」が55%で、「評価しない」の35%を上回っていた。

 小池知事の支持層を男女別でみると、女性が65%、男性が50%と女性の支持が比較的厚い。支持政党別では自民支持層が70%、立憲民主支持層でも58%に上り、無党派層では54%だった。

 小池知事を支持する人の都議選での投票先では、自民が29%で、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が24%。2017年の都議選の調査では自民20%、都民ファ40%だったのと比べ、都民ファが小池知事支持層を取り込めていない傾向がみられた。

 一方、今回の都議選で自民・公明で過半数を占めた方がよいかを尋ねると、「占めない方がよい」42%が「占めた方がよい」32%を上回った。小池知事支持層では「占めた方がよい」が40%、「占めない方がよい」が39%と割れた。小池知事の不支持層では「占めない方がよい」が61%に上った。

小池知事の支持率、変遷は

 都民調査では、これまでも小…

この記事は有料記事です。残り457文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
岡戸佑樹
東京社会部|調査報道班キャップ
専門・関心分野
調査報道、選挙
  • commentatorHeader
    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2021年6月28日8時6分 投稿
    【解説】

    新型コロナ対応への不満が菅内閣支持率を直撃しているのに対し、小池百合子都知事の支持率への影響は軽微なようです。小池知事の支持率は、すべり出しこそ74%(2017年4月)の高支持率でしたが、就任2年の折り返しあたりからは5割程度に落ち着いてい

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    山下剛
    (朝日新聞横浜総局次長=医療的ケア児)
    2021年6月28日11時19分 投稿
    【解説】

    今回の調査が示しているのは、「小池票」の分散ということかもしれません。 小池百合子・東京都知事の東京オリパラの対応については評価は分かれるものの、新型コロナウイルスへの対応では評価が上回っています。 その結果、知事への支持率は、依然

    …続きを読む
朝日世論調査

朝日世論調査

世論調査のデータや過去の記事などはこちら[もっと見る]