肥料を無届けでフリマ販売か、7人書類送検 ヒ素を検出

有料記事

河崎優子
[PR]

 無届けでネットを通じて肥料を販売したなどとして警視庁は17日、37~54歳の男女7人を肥料取締法違反の疑いで書類送検し、発表した。押収した肥料のうち、無届けで生産されたものから有害物質である微量のクロムやヒ素を検出。違法に肥料が出回れば健康被害を引き起こしかねないとして警戒を強めている。

 生活環境課によると、5人と夫婦の計7人がそれぞれ昨年5~9月ごろ、都道府県知事に届け出ず、ネット上のフリーマーケットを通じ、肥料を300~約2600円で販売した疑いがある。

 このうち群馬県太田市の会社員の男(37)ら3人が販売したのはストーブや風呂に使った薪の燃えかすで、クロムなどが検出されたという。同法上の「特殊肥料」に該当し、3人は2018年9月以降に順次、無届けのまま生産していた疑いもある。

 また、福岡県筑紫野市の会社員の男(44)夫婦ら4人は、東京都内の会社が「普通肥料」として登録を受けた肥料を購入して小分けし、高値で転売していた。原料などを表示した「保証票」が必要だが、無届け販売の際に添付していなかった疑いもある。

 現在のところ健康被害は確認されていないという。7人はいずれも容疑を認めたうえ、「法律を知らなかった」と供述。金目的だったといい、秋田県大仙市の理容師の女(54)は昨年1~6月で23万円を売り上げていたという。

ネットのフリマで相次ぐ出品

 「野菜の収量アップ」「花を…

この記事は有料記事です。残り458文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
河崎優子
東京社会部|宮内庁、国際社会
専門・関心分野
国際社会、中南米、教育、ジェンダー