ベイルート : 1ヶ月と4日前の停戦合意発効以来初めて、レバノン軍とUNIFILの合同パトロール隊が、イスラエル軍の撤退に伴い、西部地区のチャマの町に入った。
イスラエル軍による地上戦が開始され、国境地帯のいくつかの町や村に進攻したため、軍はさまざまな拠点に配置を変更した。イスラエル軍兵士は停戦にもかかわらず一部の地域に留まり、ヒズボラの施設だと主張する家屋の取り壊しや道路のブルドーザー破壊を続けている。
停戦合意から35日が経過したにもかかわらず、イスラエルはこの地域からゆっくりと撤退を進めている。イスラエル軍には完全撤退の最終期限まで25日間が残されており、その間にレバノン軍が出動し、決議1701に基づき違法兵器の撤去に取り組むことになっている。
レバノンの技術者チームは、イスラエル軍の撤退に先立ち、不発弾の撤去と地域の点検のためにチャマに向かった。
2週間前、レバノン軍はキアムに入り、道路を開通させ、町や周辺地域で見つかった武器や弾薬庫を押収した。レバノン軍以外の武器は存在しないという。
一方、イスラエル軍のアビチャイ・アドレー報道官は、ソーシャルメディアへの投稿で、「レバノン南部の住民は、追って通知があるまで、西のマンスーリから東のシェバアの町まで、深さ3キロから9キロの範囲に延びる線より南側には、自宅に戻ったり移動したりしないように」との警告を繰り返した。
アドレー氏は、イスラエルは「現段階では民間人を標的にするつもりはないが、この線より南の村や地域に戻ることを決めた者は、大きな危険に身をさらすことになる」と主張した。
住民が戻ることを禁じられている制限区域は、現在レバノン・イスラエル国境沿いの63の町を網羅している。
深刻な事件としては、イスラエル軍が、レメイシュに住むシャルベル・チュファニさん(Charbel Choufani)を銃撃し負傷させた。チュファニさんは肩を撃たれ、入院した。
停戦合意にもかかわらず、イスラエル軍はシェバアを標的とした攻撃を含め、国境地帯への砲撃を続けている。
一方、フランスのセバスティアン・ルコルヌ国防大臣とジャン=ノエル・バロ外務大臣は、レバノン南部での外交訪問の2日目を行った。
両大臣は、南リタニ・セクターの司令官であるレバノン陸軍のガビー・ラワンドス准将と、デイルキファのフランスUNIFIL部隊代表から、包括的な安全保障に関するブリーフィングを受けた。
閣僚らは訪問中、UNIFILとレバノン軍の共同装甲パトロールを視察し、偵察、輸送、コブラ砲台部隊などの軍事能力を確認した。
年末の休暇をフランスの平和維持軍と共に過ごすことを選んだ閣僚たちは、部隊と食事を共にした。
これに先立ち、フランス代表団はレバノン軍のジョセフ・アウン司令官、停戦を監視する5カ国委員会のフランス代表ギヨーム・ポンシャン准将と会談した。
両氏は水曜日、ベイルートのパイン邸で行われる追悼式に出席し、UNIFILパトロール任務中の11月15日、シャマ近郊で交通事故死したフランス人平和維持要員を追悼する。