このサイトを見てくださっている方の中には、「小説家になりたい」と思っている方が多いと思います。
でも中には、漠然とそう思っている方もいるんじゃないでしょうか?
「ストーリーを練るのが好き」「文章を書くのが好き」「在宅の仕事をしたい」「先生と呼ばれたい」など、小説家を目指す理由というのは様々ですよね。
自分の志の理由を把握しておくことは、今後活動していく上でもとても大事なことです。
ここでは、小説家になりたい人の理由についてお話ししていきます。
なぜあなたは小説家を目指すのか?
趣味ではなくプロの「作家」になりたい理由
時間の制限がなく執筆活動に専念することができるという理由から、プロを目指す人が多いようです。
在宅で仕事ができ、仕事をする時間とプライベートの時間を自由に決められるのはとても魅力的ですよね。
趣味で小説を書いていく場合、普段の仕事の合間に執筆の時間を作らなければいけず、なかなかリズムを作るのが難しいですよね。
また気持ち的にも、専業じゃないと作家と呼べないのではないかと考えてしまいがちなようです。
専業作家になるのは簡単ではない
実は、デビューしている小説家の中でも専業で書いている人の割合というのはかなり少ないんです。
有名な小説家でも兼業で書いている方は結構います。例えば「夜のピクニック」で有名な恩田陸さんは単行本を4、5冊ほど出してから専業になっています。また、「桐島、部活やめるってよ」でお馴染みの朝井リョウさんは大学在学中に同作で新人賞を受賞しているにも関わらず、大学卒業後3年ほど一般企業に勤めてから専業にシフトしています。
しばらく兼業で作家活動をする理由としては、たとえ新人賞を獲ってデビューしてもその先があるとは限らないということと、兼業でも活動できるという小説家という職業の特性からくるものだと思われます。
収入を考えるとなかなか専業にシフトできないという作家は多いです。本業をこなしながら、芥川賞などネームバリューのある賞を狙うか読者に上手くハマるヒット作を狙うかなど試行錯誤して執筆を続けていくみたいですね。
小説家になりたい理由となれない理由
小説家になりたい理由として一番多いのはやはり「小説が好き」ということではないでしょうか。小説を読んで感銘を受け、自分もこんなものを書きたいという理由から志す人は多いです。または単純に文章を書くことが好きな人だったり、小説家のワークスタイルやライフスタイルに憧れてという人もいますね。
しかし誰しもが小説家になれるわけではなく、夢破れていく人たちがいっぱいいます。
なれない人たちが多くいる理由として、小説家というのは目指しやすく諦めやすいものだからということが言えます。
小説家を目指すにあたって、必要なものはPCと執筆する少しの時間のみです。これがミュージシャンを目指すのであれば、楽器が必要だったりスタジオで練習する時間とお金が必要だったりします。役者であればスクールに通ったり劇団に入ったり、またオーディションを受けたりもするでしょう。そういったものに比べると、ある意味片手間で目指しやすいのが小説家です。
また、小説家は会社員として普通に働きながらでも十分に活動できます。もし諦めてやめようにもそれまでの会社員としてのキャリアは継続するため、辞めた喪失感などの精神的リスクが少なく、また人生を大きく損した気にもなりません。そのため、「プロにならなくても……」「趣味程度でいいか」という気持ちにもなりやすいのです。
著名作家がプロを目指したきっかけ
羽田圭介
芥川賞作家・羽田圭介さんは「自分には文才がある」という勘違いから小説家を目指したと話しています。
小学校の頃、通っていた塾の先生の勧めで夏休みに毎日「天声人語」の要約をしていた羽田さん。お母さんに添削してもらっていたようですが、だんだんとチェックが入る箇所が減っていき、ついには無くなったんだそうです。その頃に羽田さんは「僕はもう母から何も教わることはない」と思い、自分に文才があると勘違いしたとのことです。
その後、羽田さんが高校1年生の時に当時17歳の綿矢りささんが文藝賞を受賞。同じ高校生がデビューしたことに感化され、本格的に小説家を目指し始めたようです。
村上春樹
日本を代表する小説家・村上春樹さんは野球観戦中にふと小説を書くことを思い立ったそうです。
大学在学中にはあまり授業には出ずに、レコード店のアルバイトとジャズ喫茶に入り浸っていた村上さん。その後アルバイトで貯金をし、25歳の時に自らジャズ喫茶をオープンしました。
大学卒業後のある日、明治神宮球場でプロ野球の試合を見ている時にふと小説を書こうと思い立った村上さんは、それからジャズ喫茶経営の合間にキッチンテーブルで執筆を進め、『風の歌を聴け』での新人賞受賞に至ったようです。
よくある小説家を目指す理由
- (Nさん・20代男性)
- 中学生くらいの頃から数多くの小説を読んできました。作者ごとに全く違う世界観に魅了されるうちに「自分にもこんな色が出せるんだろうか?」と考えるようになりました。大学に入って以降は少しずつ小説を書いては新人賞に応募しています。今は会社に勤めながら空いた時間で進めていますが、いつか賞を獲って専業作家になるのが夢です。
- (Yさん・30代女性)
- 私は昔から文章を考えるのが好きで、学生の頃には国語の作文や詩の課題などには特に真剣に取り組んでいました。社会人になって文章を書く仕事に就きましたが、その仕事の中で小説家の方々に出会い、”創作”というものへの憧れが芽生えました。それから少しずつ小説を書き始め、今はとりあえずいくつかストックを蓄えている段階です。今のところ仕事を辞める気は無いですが、創作の世界でも認められるライターになりたいなと思っています。
- (Tさん・30代男性)
- 社会に出て十数年、サラリーマンとしての会社での立場は着実に高くなってきていますが、仕事以外にこれといった趣味や目的がなく少し悩んでいました。そんな時に出会ったのが、小説投稿サイト。素人の方が小説を書き、それに対して熱心な読者がついていたりしているのを見て、もともと読書が好きだった私はとても興味を抱きました。それからというもの、サイトでの人気獲得を目指して休日などは専ら執筆に勤しんでおります。小説投稿サイトからプロデビューする方もいるようなので、一つ大きな夢としてそれも掲げながらコツコツ楽しく頑張っていこうと考えています。
まとめ
小説家を目指す理由には本当に様々なものがありますね。目指すも諦めるもハードルの高くない職業だからこそ、チャレンジするチャンスは誰にでもあると言えそうです。
どんなに有名な大作家でも最初は素人。才能と努力次第で可能性はいくらでも広がりますよ。
ぜひ自分の目指す作家像を明確にして、その目標に向けたベストな活動を心がけてみてください。
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