5つのアシストで始めるDraftPad(iOSをワンランク・アップするメモ帳)

DraftPadはエディタではありません。プログラミングする用途だけではないことに最近気づきました(笑)。本当は、名前の通り「下書き用紙」なのです。だから、書いた文章は他の「何か」に転写されることで完成します。その「何か」が無限にある。テキストを扱うアプリであれば、どれでも対象になります。この「他の何かがあって初めて完結する」という不完全性が、DraftPadを多彩な万能ツールにしているのです。


DraftPad 1.6.2
カテゴリ:仕事効率化,ユーティリティ
価格:無料 (Manabu Ueno)
文章を書く部分は、他のエディタ・アプリより「低機能」です。最初から装備されているのは、文章をタイピングすることと、スワイプで全文クリアすること。インストールしたときは「未完成のメモアプリ」と思いました。そしてそれは、半分正解で半分誤解だったのです。他のアプリと組み合わせることで完成体になるコンセプトですから。
マクロが使えるiPad用エディタ DraftPad


まず、iOSの標準アプリと組み合わせてみましょう。アップル純正との連携。5つの連携が分かれば、DraftPadの威力が見えてくると思います。

  1. 左上の箱ボタンを押して、アシスト画面に入ります。
  2. 右下の「Library」からアシスト・ライブラリに入ります。
  3. 左上のメニューから「Send/Post/Save」を選びます。
ここあたりのアシストから始めるのがわかりやすいと思います。


◾Add Event in Calendar
「Add Event in Calendar」とある項目の右端「IMPORT」をタップしてください。DraftPadが立ち上がり、アシスト登録画面になります。右上の「Save」で完了。
純正のカレンダー・アプリは見やすくはあるんだけど、新しいイベントの追加が面倒くさい。書き込む項目が細分化されていて、手間が掛かる。そういうときDraftPadは「下書き」なのです。DraftPadに書いた文章が、アシスト画面の「Add Event in Calendar」を選ぶだけでカレンダーに転送されます。一行目がタイトルとなり、二行目以降はメモに追記される。カレンダーに予定を書き込むのも、日記代わりに使うのも、このアシストで賄えます。
iPhoneのカレンダーをToDoに変える Cal2Todo



◾Add to Reminders
同じアシスト・ライブラリにある「Add to Reminders」。iOS5から付いてきた標準アプリのリマインダー。便利そうだけど、今まで使っていませんでした。項目を入力するまでの手数が多いからです。でもDraftPadであれば一瞬。覚えておきたいことを書き、その行にカーソルを置いたままアシストを実行。何事もなかったかのように元の画面に戻りますが、裏で登録しています。忘れてはいけないことを、思いついた瞬間に送れる。
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◾Email
これも同じライブラリの「Email」。下書きなのですから、メールの下書きも出来ます。純正メールの編集画面は狭いです。DraftPadだと、広い画面で下書きしておいて、それからメール画面に移れます。しかも、本文を長押しすると、そこに写真を添付することもできます。標準で出来ることなら、DraftPadでも出来る。いつも同じ相手に送る場合は、「to=」の後にメールアドレスを埋め込むことで省力化できます。Evernoteに送るのも便利。

(例)mailto:[email protected]&subject=<@L1>&body=<@L2~>

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◾Search in Wikipedia JP (Safari)
次にライブラリのメニューを「Search」にします。キーワード検索もDraftPadの真骨頂。辞書アプリとの連携も多彩ですが、まずはシンプルにSafariとの連携を試します。「Wikipedia JP」を探してみてください。これは、カーソルのある行をキーワードにして、ネット上のWikipediaを検索するアプリです。もし、DraftPad上で範囲選択をしている場合は、その選ばれている言葉がキーワードになります。
同じ要領で、たとえば英辞郎を検索したりも出来ます。

http://eow.alc.co.jp/sp/search.html?q=<@>

3つの検索サイトを同時に調べるDraftPadアシスト LookOver



◾Save to Dropbox
厳密に言うと純正ではありませんが Dropbox。このクラウド・サービスとの連携が簡単なのもDraftPadの特性です。ただ、ライブラリのアシストは使いません。下記アシストを登録してください。新規アシスト作成は、アシスト画面の左下「+」からAssistを選びます。Titleはご自由に、URLに下記スクリプトをコピペすれば完成。本文の一行目をファイル名にし、本文を保存します。とても簡単にパソコンへテキストが渡ります。拡張子をhtmlにすれば、Dropbox上にWebページも作れるし。

draftpad://dropbox/save?filename=<@L1>.txt

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