2021年08月20日

緊急事態宣言拡大・延長⇒413号浜教授コラムの紹介 他

今日、8月20日から緊急事態宣言が静岡県など7府県に拡大、重点措置が10県追加適用、現発令・適用の都道府県の期間も延長となりました。静岡県内も昨日感染者が677人と過去最多となり、予断を許さない状況となっています。緊急事態宣言に伴い飲食店への休業要請や大規模集客施設の入場制限などの対応が施されます。県や市の施設も閉館となり、先のブログでも案内しましたが、「あさはたシネマ」8月定例会(8/22-24)も中止となっています。

この緊急宣言の拡大に際し、政府は医療体制の構築、感染防止、ワクチン接種の「3本の柱」で対策を進めるといいますが、これまでと大きな変更策はなく、この間改善することなく悪化を招いています。最近、テレビなどのコメンテーターが、「もう1年半も対応しているのに・・・・」という指摘をしています。コロナ禍の状況になってから同じことの繰り返し、その間の策も効果が出ていません。
この緊急事態時に私たちは何を大切にしなければならないのでしょうか?。
ビッグイシュー413号の浜矩子教授のコラム「新ストリートエコノミクス」でその答えを示してくれています。タイトルは、”2羽のカナリア”。2羽のカナリアは「坑道の中のカナリア」と「歌を忘れたカナリア」のこと。

今の日本の政治と政策はカナリアの警告に耳を貸さず、歌を忘れたカナリアには冷淡です。浜教授が最後に語っているように「我々が2羽のカナリアを大事にしていれば必ずや何とかなる」、そのことを大切に日々活動したいと思います。

また、先週には著名なメンタリストから、生活困窮者に対するとても許すことができない発言もありました。ホームレスの人や生活保護利用者の命は要らないとする発言は、人の命に優劣をつけ、価値のない命は抹殺してもかまわない、という「優生思想」そのものであり断じて容認できるものではないとして、生活困窮者支援4団体が緊急声明で批判しています。ビッグイシュー日本は、その声明に対して賛同表明しています。
この一連の発言そしてこのような考えを持っていることを私たちは許してはなりません。
緊急声明した団体である一般社団法人つくろい東京ファンドの発表している声明文 ⇒ こちら

よく非常時には、①平時の矛盾や問題点が拡大増幅して現れる、②既に起きていた変化がより加速する、と言われます。色々なところで悪い事象(問題点)が顕在化していますね。
新型コロナウィルス感染症に伴うこの災難は、我々の生活そして政治を改善・変化する良い機会であると思います。


413号の紹介
スペシャルインタビューは、ベン・ウィショー
2度の公開延期を経て、10月1日(予定)に封切りされる『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。シリーズ最新3作で人気サブキャラクター「Q」を演じるベン・ウィショーは“ガードの堅い俳優”として知られてきました。今回その理由を語り、ジェンダーをめぐる社会の変化に希望を見いだすなど率直な思いを明かしています。

特集は、生物と第6の「大絶滅」
今、地球上810万種以上の動植物のうち、100万種以上が絶滅の危機に瀕しているといいます。その規模は、過去に5度あった地球上の生き物の大量絶滅期(ビッグ・ファイブ)を上回るとも言われます。
「現在は第6の大量絶滅期に突入。しかもその原因がヒトにある」と山田俊弘さん(広島大学大学院教授)は言います。これに対し多くの人が「生態系のバランスを守るため、生物保全は必要」だとしますが、逆に「絶滅は自然の一過程だから特別なことをする必要はない」と主張する人もいます。賛否、両者の意見に耳を傾け、今ならぎりぎりのタイミングで絶滅を止められると提案する山田さんに話を聞いています。
また「ビッグ・ファイブも第6の『大量絶滅』も謎が深い。滅びの連鎖の“きっかけ”をつくらないことが大事」と言う、土屋健さん(サイエンスライター)のエッセイも掲載されています。

山田さんは語ります。「大量絶滅に対して私たちには道義的な責任があるはず。100万種以上の生き物が本当に絶滅してしまう前に、生物保全がなぜ大事なのかを一人ひとりが理解して行動を起こすことが必要です。今、それが間に合うギリギリのタイミングなのです」と。この特集で理解を進めていきましょう。

World Street Newsでは、「ストリートキャット・ボブ」の記念碑の建造が紹介されています。

ビッグイシュー誌上の最高のヒーロー「ボブ」。ファンからの寄付により記念碑の建造にこぎ着けています。
ボブの映画の続編『ボブという名の猫2 幸せのギフト 』の上映が来年に控えています。楽しみに待ちましょう。

ビッグイシュー静岡読者会は、静岡県内でフェアトレードショップと連携して取組みを進めています。
詳しくは、下記ブログをご覧ください。

ビッグイシューは、フェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)で毎号販売しています。
バックナンバーも注文できます。
詳しくは、下記をご覧ください。   



  


Posted by ビッグイシュー静岡読者会 at 12:39Comments(0)読者の皆さんへの報告

2021年08月20日

8/22-24 あさはたシネマ『ザ・トゥルー・コスト』上映会の中止について

ビッグイシュー読者に案内しました「あさはたシネマ」上映『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~ 』(8/22~24)が、静岡県内の緊急事態宣言を受けて中止となりました。


エシカル&フェアトレードファッションの必要性を理解する貴重な機会であっただけに残念です。改めての上映に期待しましょう。1日でも早いコロナ禍の終息を切に願います!
  


Posted by ビッグイシュー静岡読者会 at 12:20Comments(0)読者の皆さんへの報告

2021年08月07日

①読者必見の映画『ザ・トュルー・コスト』あさはたシネマで上映! ②412号の紹介

ビッグイシュー読者の皆様へお勧めしたい映画が、「あさはたシネマ」で上映されます。
映画のタイトルは、『ザ・トュルー・コスト 〜ファストファッション 真の代償〜』。
この映画は、行き過ぎた大量生産のせいで、ほぼ使い捨て同然にまでなっているファストファッションにメスを入れた映画です。
主に欧米向けのほとんどの商品を作成しているバングラディッシュや原料の綿花栽培地であるインドなどでの取材を元に、製造に携わる人たちの劣悪な労働環境、低賃金長時間労働、化学薬品の垂れ流しによる環境汚染や遺伝子組み換えコットン農家の悲惨な現状など…を浮き彫りにしている映画です。
ファストファッション業界では、ライバル同士が激しい低価格競争を年がら年中繰り広げています。そのしわ寄せは、決まって「最も立場の弱い人たち」に集中しています。

まずは「事実を知ること」が大切であると思います。そのうえで、エシカル&フェアトレードファッションの必要性を理解していきましょう。

あさはたシネマのサイトはこちら ⇒ あさはたシネマ  

静岡県内では、フェアトレードショップがビッグイシューを毎号販売し、読者会と連携しています。
連携していることなど、昨年中日新聞でも取り上げられました。
詳しくは、下記ブログをご覧ください。
2020/06/24


ビッグイシュー402号が発売中です。

スペシャル企画は、絵本作家のかこさとしさん。
2018年にお亡くなりになっていますが、その残した作品は今でも親しまれています。
かこさんは、19歳で迎えた終戦。軍人を目指したことを恥じ、これからは何をしたらいいのかと思い悩みます。
そして「かこは、そこからは余命と考えて、人生の残りの時間をすべて子供たちのために使うのだと。子供たちが戦争のない平和な時代に生きていけるよう、何かしたいと考えたのです。」とかこさんの仕事をそばで見てきた長女の鈴木万里さん(加古総合研究所)は語ります。

「物語と科学の絵本、物事を自分で見て考えられるように」との信念で描いた、かこさんの作品に込められた想いを感じ取れるスペシャル企画です。

特集は、『見えない世界と「ソーシャル・ビュー」』

人が得る情報の8~9割は視覚に由来するといいます。目の見えない人はどんなふうに世界を認識しているのでしょうか?
「見えないことと目をつぶることは違う。見えない人の身体は視覚抜きのバランスで世界を感じている」と言う伊藤亜紗さん(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授)。「視覚とはもっと多様で流動的なもの。見えない人と見える人が互いにきちんと好奇の目を向け合うことで、見える人も自分の盲目さを発見できるのではないか」と考えています。
それを実感できる試みの一つが「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」です。見える人、見えない人が美術館の作品を「みんなで見る」というソーシャルな経験を共有する。ここでの語り合い方を、ワークショップの運営をする林建太さんは「まっすぐモード」と「ぶらぶらモード」の交流と呼んでいます。
「見えない世界と積極的にかかわってみたい」そのように思わせてくれる興味深い特集です。





ビッグイシューを販売しているフェアトレードショップの「Teebom」(静岡市葵区駿府町1-50)、
「晴天」(浜松市東区有玉南町2350-4)については、下記ブログをご覧ください

  


Posted by ビッグイシュー静岡読者会 at 15:22Comments(0)読者の皆さんへの報告