PayPal(ペイパル)で海外ネットショッピングを楽しむ時、現地通貨/円レートを数円『お得』にする方法

最近PayPal(ペイパル)が国内でもプロモーションを売っていて、これを機にPayPalのアカウントつくってみたなんてユーザも多いんではないだろうか。気になっているのは、そういったPayPal系記事の中で『ドルのまま決済』方法による”お得度”の説明がなされているものがないこと。

PayPalさんとしてはPayPalレートで決済してもらったほうが美味しいのかもしれないが(まぁDefaultがそうなっているってことはそうだよねぇ...?)、ここはみんなで情報ちゃんと共有しようじゃぁないか。

PayPalデフォルトの設定は、ドル/円レートが悪い

平たく言ってしまえばこういうこと。まず、2つのドル/円レートがあると理解してほしい。

クレジットカード会社レート:今日クレジットカードでドル決済したら請求時に換算に使用されているドル/円変換レート
PayPay独自レート:PayPalで”何も設定変更しなかったら”勝手に使用されるドル/円変換レート


経済事情によりものすごい勢いでドル/円のレートが変化しているような特殊な状況下を除けば、”お得な”レートは1のほう。でも、PayPalのデフォルト設定は2になっている。だから、1の設定になるよう操作してあげないと、1ドル数円損するよ!ということ。

設定方法

図1 ↓ PayPalの画面に遷移したら、「その他の交換オプション」をClick

図2 ↓ 「売り手の請求書に記載されている通貨で支払う」をClick

図3 ↓ 請求画面に「円」表示がないことを確認

追記:尚、この設定は一度やると次回決済時からは設定保存されているので忘れても大丈夫

追記2:さらに、この設定は「次回買い物する時」ではなくて「今すぐ」設定変更が可能。時間のある方はすぐにやってみてほしい。AliExpress等適当なPayPal対応海外ECサイトで上記画像のとおり設定を変更したあと、最後の「今すぐ支払う」をClickせずにそっとブラウザのタブを閉じてしまえばOKだ。

エビデンス&注意点

2011/6/20-6/27までのドル円相場を見てほしい。80円台で大きな動きはない、ということは見て取れる。6/20にカードレートで決済した請求書には1ドル81.59円の記載が(楽天VISAカード)。そして、本日6/27にPayPalで買い物をしようとした際に表示されるPayPalレートは1ドル83.00円が。およそ1.5円/ドルの差額が出ているというわけである。これ、相場がある程度動いている時だと3円以上の差になったりすることもあるので、数万円レベルの買い物をするときには意外にバカにならなかったりする。

簡単にまとめると、クレジットカード会社が持っている変換レートは、PayPalのそれよりも『お得』なのでそれを使おうねという話。なんでクレジット会社はいいレートが出せるの?については、海外旅行系の解説サイトでもくぐってくれw

注意点としては、ものすごい勢いで円安が進行しているような状況下だと、PayPal独自レートで決済したほうがお得になるケースが稀に存在するはずだ。どういうパターンかというと、PayPal独自レートは今日決済したその瞬間に確定する。今日時点では1ドル80円だが、7日後には1ドル90円になる...という状況を想像してほしい。PayPalだと1ドル83円で決済できるが、カードだと91.5円ぐらいになる可能性がある。カード決済してからカード会社にデータが届くまで、数日〜1週間程度はかかる。その間に急激な円安が起こったときだけ、PayPalレートはお得、というケースが起こりうるのだ。


ただ実際問題として数日後の相場が上がるか下がるかなど金融の素人には読めるわけがなく、円高に振れればカード会社レートのほうがお得だし、相場が変わらなかったとしたらカード会社レートのほうが得。となれば、”PayPal独自レートは基本的には使わない”という方針が賢い海外通販でのPayPal設定だ...と言ってしまって問題ないだろう。


強烈な円安が進行中の中どうしても海外通販したい、というような時には上記設定を「PayPalの換算プロセスを使用して...」に戻してやればいいだけである。


というわけでLet's enjoy 海外通販。先のエントリでも触れたがAliExpressが大変面白く、お買い得なので是非使ってみてほしい。

あと、楽天カードはオンラインで最新の請求情報をすぐに確認できるので、どんなレートで決済されたのかスピーディーにわかって精神衛生上良い。