ブログ初心者やFC2で新規開設あるいは移転したばかり、という方は URLを見るという意識を持った方が良いよ というススメです。
何故この記事を書こうと思ったのか
なんで私が今これを書くか、というところですね。自分の滞在ページがどこなのか理解できていない人が多いようだ と感じたからです。そしてそれは主に 全文表示タイプテンプレート 閲覧中に起こります。
今見ているページが トップページ(更新記事一覧ページ) なのか 個別記事(パーマリンク) なのかわかっていないのではないか と思われる言動ですよね。たぶんこの方わかってないなぁ、と。
全文表示タイプテンプレートの見た目の特徴
全文タイプ利用でも 追記 を利用している場合は対象から外れるんですが。図も交えて説明します。


ファーストビュー というのはページをロードしたとき最初に目に入る部分、つまり画面内に収まっている部分のことを指します。英語的には above the fold ですがここでは日本でより馴染みの深い「ファーストビュー」という表現で統一します。
トップページのファーストビューと個別記事のそれがほぼ同じです。これがもし「追記」を利用しているとこうです。


トップページでは「続きを読む」というリンクが表示されますので、個別記事だと思い違いをすることはまずありませんよね。そういう意味でも全文章を「本文」にぶちこむというのは個人的におすすめしない。
ともかく閲覧ページが「全文タイプテンプレート」で「本文しか使っていない」という場合に閲覧者が「私今どのページに居るの(汗)」が起こる可能性がありますね。具体的にはこんな会話。
閲覧者「先回来たときは コメント欄があったのに 今回は無い。どこからコメントすれば良いのかわからない。」
管理人「上の方にある吹き出しみたいなマークをクリックすると コメント欄が出てきます。」
こんな感じですかね。ここから読み取れるのは
- 閲覧者は「先回は直接個別記事にアクセスした」と思われる。コメント欄が無いのはトップページに滞在しているから。
- 管理人はコメント欄が滞在ページに「出てくる」と思っている
「吹き出しみたいなマーク」というのはこういうのです。
こんな風に吹き出しアイコンであったり、あるいは「comment」「コメント」などのテキストの場合もありますが、ともかくそれを示すものをクリックすれば「出てくる」と。
えと。出てきません (´・ω・`)
クリックすると 個別記事にページ遷移 をし、かつ コメント欄掲載位置まで頭出し が行われます。コメント欄がその場(滞在ページ)で出現するわけではありません。別のページへ移動しているんですね。
この勘違いはやはりYahoo!から移転された方に多いのかなぁ、と感じます。Yahoo!は交流が非常に盛んでしたから、訪問についてもマイページを起点とし、訪問対象者の 新着記事に直接ジャンプ という流れが多かったのではないでしょうか。新着記事に直接ジャンプというのはつまり、トップページを経由せず直接個別記事に訪問 していた、ということです。もしかしたら頻繁に訪れるブログでもそのトップページを見たことが無い、という方もいらっしゃるかもしれません。そう考えればトップページの概念が薄かったり、要約表示タイプテンプレートに抵抗があるのもうなずけます。また、「ページ内スクロール」や「ページ遷移 + オブジェクト移動(対象要素の頭出し)」もYahoo!ブログにはありませんでしたよね。
FC2ブロガーからすれば「コメント欄は個別記事にあるに決まってるじゃん」という感覚かもしれませんが、割とその点を理解できていない移転組さんも多いような。で、なんでわからないかというと URLを見るという意識が無いから です。
FC2のURL
以下はFC2ブログのURLの構造を示しています。
URLを見れば ページ種 がわかります。つまり自分がどの種類のページに滞在しているのか一目瞭然なんですね。なので慣れないうちこそURLを意識した方が良い。以下の説明は2番目以降は末尾のみ掲載です。
- https://ブログID.blog.fc2.com/
- トップページ最初の1ページ目でありブログの代表URL
- /page-数字.html
- トップページ2ページ目以降
- /blog-entry-数字.html
- 個別記事ページ
- /blog-category-数字.html
- カテゴリページ
- /?tag=タグ名
- タグページ
- /blog-date-数字.html
- 月・日別ページ
- /archives.html
- 全記事一覧ページ
- /?mode=edit&rno=数字
- コメント編集ページ
- /?q=検索ワード
- ブログ内検索結果ページ
ここを押さえれば滞在ページで悩むことはなくなります。直感的にページ種がわかるような単語が利用されているのでさほど難解ではないはずです。
ページURL末尾に #文字列 といったように #(ハッシュフラグメント)がついているURLを目にすることがあります。これは#よりも「前」がページ種を示し、#以降は「同ページ内にある特定要素の頭の位置」を意味します。つまり ページ内移動 ですね。
例えば現在滞在中のページURLが
https://ブログID.blog.fc2.com/page-2.html
だとします。これは「トップページ」です。そして2の番号、これは 3ページ目 になります。というのはFC2ブログではトップページの最初の番号は1ではなく0だからです。というわけでこのページは「トップページの3ページ目」です。ここから例のコメントアイコンをクリックすると
https://ブログID.blog.fc2.com/blog-entry-100.html#comment_form
このようなURLに変わります。 entry の文字列がありますからこれは個別記事で、番号は100番。各個別記事はそれぞれ番号を有しています。そして末尾に #comment_form の文字列がありますので、これはつまり「100番の個別記事に遷移した直後にコメント投稿フォームの位置までページ内移動した」ということです。つまり「別ページへの遷移」と「同ページ内移動」の2つが同時に行われた、と。
まとめ
やっぱり全文表示タイプというのは 上級者向け だと思います。というのは、全文タイプは昔からある表示方法ではあるけれども、今は昔のように「書く、アップする、読む」という単純な話ではなくなってますね。今は「ページを重たくしないで」「目次の情報量をもっと整理して」「スマホで大量にスクロールさせないで」など、ユーザーのニーズがシビアになってます。昔ながらの全文表示でそのニーズを満たそうと思えばそれなりの「記事の書き方」「情報量コントロールのテクニック」が必要です。
そして全文表示タイプはその見た目から今回記事にした混乱も実際に起こっているわけですよね。要約表示タイプはある意味「情報量の自動最適化」でもありますので、初心者さんならばこちらを推奨します。移転組さんで苦しんでいる方はなんだかわざわざ自分で難しくしているような… ^^;
古いテンプレートを選んだり、スマホ版を別設定したり、など。手間と混乱しそうな状況を増やしているように思います。
で、今回の記事は「パソコンユーザー向け」に書きました。スマホユーザーはそもそもURLを見ませんので、それ故にUI(ユーザー インターフェイス, 使い勝手)が非常に重要になってきます。これはまた別の話。
URLをちゃんと気にするようになる、つまりは アドレスバーを気にするようになる と SSL化過程の混在コンテンツ の対策も多少は容易になるわけです。「気が付ける」という意味で。事態に気づけるのと気づけ無いのでは大違い。
というわけで、URLを見るクセをつけましょう、のススメでございました。
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