食

窓際の葱

秋の初めに 畑から引き抜いた葱をもらった。 濃い緑の葉は美しく 美味しく 肉と豆腐と一緒に炊いたり チヂミのように焼いたり 勿論 味噌汁の具にしたりと楽しんだ。 下の白い茎は 根を少し残して切り 土を入れた植木鉢に植え も一つは 水を入れた大きな湯呑…

初冬の一日

なんの足跡だろう ざらめ砂糖のような雪の上に 鳥か 小さな獣の足跡が続く。 はらりと落ちた銀杏の葉が その上に落ちたのか 優しい姿の銀杏の葉だ。 銀杏の木の枝は 今はもう葉を全部落とした。 地面は落ちた葉で覆われて 雨や雪と相まり 土に還る様をしてい…

今年の赤蕪

今年貰った赤蕪は どうした事か傷だらけ。 洗って 傷を削り まな板の上に転がった紅色の蕪たち。 ベテランの農業女子が 苗ポットに種を蒔き 沢山芽が出たので畑に植えた。 夏から秋の暑い日々で こんなおかしな蕪になったと 育てたご本人は しきりと残念がっ…

柿をもらったので 柿のケーキ

柿ケーキ 富有柿をもらった。 少し柔らかいのを二つ。 それをゴロンゴロンと三角に切り ケーキ生地に混ぜ込むだけの 簡単なものを焼いた。 シナモンとナツメグをたっぷり 塩をひとつまみ加えると 味が深くなる。 生地の中で 果汁が沁みだすせいか 焼き時間が…

煙突掃除と小さな驚き

昨日 夫がストーブの煙突掃除をした。 うちは 二週間毎に煙突掃除をする。 薪が気持ちよく燃える為の 労を厭わない。 1日の寝ている間を除けば ずっと火を絶やさない。 大きなやかんを1個 普通のやかん2個が湯気を上げたり 煮物 シチューの鍋が コトコト…

おやつ コーヒーとココアケーキ

朝方に 寒くて震えた夏布団から 冬仕様の布団になり 心地良く朝ま眠る。 スマホのアラームが鳴るのは午前7時25分。 朝寝坊の私は 夜明けを知らない。 目覚めて 窓のカーテンを開けると 山も 「小屋」の外も白い霧に覆われ 太陽が山の向こうから顔を出すと…

小太郎とグラニースミス(Granny Smith)

小太郎とグラニースミス(Granny Smith) 二種のりんごを貰った。 それは赤いのと緑のとだ。 名前は赤いのが「小太郎」 緑のが「グラニースミス」 早速洗って「小太郎」にナイフを入れる。 4当分に割り その真ん中だけ皮を剥く。 これは私流。 単に可愛いか…

飛行機雲と クレープ

雲一つない 青空に 真っ直ぐに東から西に 西から東へと 2回の飛行機雲が渡った。 ズボンのポケットから 慌ててスマホを取り出し くっきりとした飛行機雲を撮った。 青の中の白い線。 単調な面白みのない写真。 大きな自然の中で見るのが 飛行機雲は美しい。…

2度ある事は3度ある(ギフト編^^)

飛竜頭(ひりゅうず) 20日 日曜日 夫の古い友達二人がやって来た。 高校時代の女子と男子。 女子は毎回 沢山のお土産と共に 男子は毎回 スコッチとバーボンと共に。 それをここに列挙するのは 女子に失礼かとは思うが あまりにも 私の好みに合い嬉しいの…

スイス人男子から小包

スイス人男子からのギフト 5年間 なんの音沙汰も無かったスイス人男子。 チャックの野菜作りのボランティアとして 4ヶ月ほど 私の住んでいる集落に滞在した。 当時30歳だから 今は35歳だろう。 そのスイス人男子から 突然の小包。 「本物」のチョコレー…

ホームベーカリーが壊れた

オーブンで焼いたパン ホームベーカリーが壊れた。 他の家電に比べて 耐久性がない様に思う。 友達が使わなくなったもの 自分で買ったもの 知人が使わなくなったもの。 10年間に3台のホームベーカリーが壊れた。 シンプルな構造だと思うが 使う頻度が多いの…

ワインと新米と薪

ワイン Saint-Amour 2019 (サン・タムール) お酒を殆ど飲まないのは 眠くなるから。 その私が 久しぶりに美味しいなと感じたのは ブルターニュ人が 2019年に送ってきてくれたワイン 名前はサン・タムールだ。 知人が作った 手のひらに載るほどの 小さなガ…

私の遊び(3)

山や集落の木々が 色づくのにはまだ早いが 「小屋」の周りや アスファルト道路の上の 風に吹かれて舞い落ちた 少し錆びたような 紅や黄の葉っぱが美しい。 柿の葉 桜の葉 黄色の葉 小楢のどんぐりを拾い 水引草を手折って 大事に持ち帰る。 長方形の砂色の器…

ブルターニュ人のパテ  藤原章生著「絵はがきにされた少年」(2)

朝と夜には 一番上にフリースを着る様になった。 蒸し暑くて 苦しいような一週間前が遠い日のようだ。 百日草は 気がつくと枯れている。 私はそれらを何本も引き抜いた。 その後に 綺麗な赤やピンクの鳳仙花が 去年の零れ種から 花を咲かせている。 今日のお…

ブルターニュ人のお土産

5年前 新コロナの前に 私の集落で 無農薬有機栽培の野菜を作っている チャックの畑ボランティアとして しばらく滞在していた フランス・ブルターニュの40代の男の子(私から見れば) そのブルターニュ人が 昨日フランスからやって来た。 北海道から沖縄まで…

白の花瓶 白の茶碗

男郎花(おとこえし) 男郎花の花が ポツポツと咲き出したので 毎年の事だが 白い粒の様な花の茎をハサミで切り 白くて小さな口の 細長い花瓶に挿す。 黄色の女郎花(おみなえし)も 見つけたら 同じように白の花瓶に挿す。 どちらも 秋の花らしく 質素で地…

3種の果実は相性がいい

「もうこれで終わり」と 茶碗一杯ほどの ブルーベリーを又貰った。 大きく立派な粒。 群青色の上に 白い膜がかかったような 控えめな青い粒。 一粒つまんで味見する。 ヨーグルトと共に 生で食べるには酸っぱいぞ。 冷凍庫に保存してある黒すぐり(ブラック…

ブルーベリーのジャム

ブルーベリー 白のビニール袋に入った ブルーベリーを貰ったのは数日前。 ずしりと思いブルーベリーを パイにしようか ジャムにしようかと迷ってるいる間に 冷蔵庫の中で 甘い熟している香りがした。 今年はジャムにしよう。 白い琺瑯鍋の中で 美しい色のブ…

山椒の赤い実

山椒の実 実のなる山椒の木は 植えたもの 花の咲く山椒の木は 自生のものと村の人は言うが はて それが本当なのかどうかは分からない。 集落の家のそばには 柿 梅と並んで 実山椒が必ず植っている。 なんでも家で作っていた当時の名残だ。 初夏に 緑の実を豊…

今日のおかず (茄子と胡瓜の塩揉み 天ぷら)

昨日貰った新鮮野菜。 茄子と胡瓜を 拍子木にザクザクと切る。 塩を振りかけ 軽くさっくりと混ぜる。 しばらく置くと 茄子と胡瓜の色が 鮮やかになり水が出る。 さっと冷たい流水で洗い 固く絞り ガラスの鉢に盛る。 少しの塩味が残り 歯触りもよい。 食べる…

黄色の真桑瓜(マクワウリ)

真桑瓜(マクワウリ) 甘い果物に慣れた舌には 頼りないかもしれない淡い味。 子供の頃を思い出す 懐かしい夏の果物 真桑瓜。 楕円形の明るい黄色で 皮を剥き縦に切ると その果肉はアイボリー色。 真ん中には 沢山の種が 蜂蜜色の果汁に浸っている。 冷蔵庫…

朝食に 新鮮ブルーベリーの実

朝夕 気持ちのいい日が続く。 窓やドアを開け放ち 網戸から入り込む 冷たい朝の空気と光。 こんな朝が いつまでも続くといいのに。 椀に山盛りほどの ブルーベリーを貰った。 いつもの冷凍ブルーベリーではない フレッシュな しっかりとした実の大きな粒。 …

山帰来の葉 赤魚のトマト煮込み

山帰来の葉 草刈機で草を刈っていたら 切ってしまったと 山帰来の若い葉のついた蔓を 夫が持ち帰った。 蔓も若い緑色。 口の小さい砂漠色の花瓶に 芒の葉と共に生け それを「二坪小屋」に置き 残りの短い蔓を ガラスの瓶にも挿した。 夫は中々 風情のある人…

完熟トマトとピーマン

午後に 雷雨が通り過ぎた。 「小屋」の東や南に 雷が大きな音をたて落ちた。 雨が止むと すぐに鳥たちが囀り始める。 夕方。 完熟トマトと ピーマンを貰った。 真っ赤に畑で熟したトマトは 実がしっかりとし 熱湯にさっと潜らせ 冷たい水に放し 湯むきトマト…

暑い1日だった

柿の実 汗びっしょりの日だった。 昼ご飯に 小豆島の素麺を食べた。 中太の麺で 茹で上がりを冷たい伏流水で洗うと ざるの中で 艶々と美味しそうに光った。 そして 牛肉の切り落としと玉ねぎを 醤油と砂糖と生姜で甘辛く炒め ワカメと胡瓜とトマトを甘酢で和…

黒すぐりの実

黒すぐりの実 去年のいつだったか 黒すぐりの枝をチョキチョキと切った。 葉っぱも 花も 実も寂しいのが気になったから。 そのお陰か 今年は葉の色も美しく ふさふさと波打つような姿になった。 小さな花から 黒い実が沢山付いた。 久しぶりに 両手のひらに…

花の香り 梅の実の香り

コアジサイ 淡いブルーのコアジサイと 白いウツギの花は 同時に群れて咲く。 濃密な香りは むせるようだ。 山の中 道路の脇 毎年 自分たちの領域を広げていく。 上に螺旋を描いて飛ぶ鳶は その香りに酔ったように 大空を舞う。 いつものように 可愛い声で鳴…

モミジバキイチゴ ラーメンと冷麺

モミジバキイチゴ 私の知っている 黄色の果実の木苺は モミジバイチゴだけ。 春の終わりに 白くて長い花びらの花が咲く。 花びらが散り どこに咲いていたのかも忘れていると 今日の様に 突然私の前に姿を現す。 山吹色の艶々とした果実。 以前のように 摘ん…

淡い緑色 萌える木々と春キャベツ

29日夕方から 雨が降り出した。 明日まで続くと天気予報で言っていた。 冬の木々の枝から やっと淡い緑の葉が萌出て 私の目と心を喜ばせているのに 明日から一気に 山の色が濃い緑へと移っていくだろう。 「小屋」の周りに植えた木や 自生の木も 日々 姿を…

ヒメオドリコソウ 西洋たんぽぽ

ヒメオドリコソウ 西洋タンポポ 車で20分ほど走ると 国道沿いに精米所がある。 10キロの玄米を精米するために 一走り 車を走らせ山を下った。 玄米をザーッと機械にあけ ¥100を硬貨口に入れ スタートボタンを押す。 大きな音を立て 機械が動く。 外…