花 樹木

窓際の葱

秋の初めに 畑から引き抜いた葱をもらった。 濃い緑の葉は美しく 美味しく 肉と豆腐と一緒に炊いたり チヂミのように焼いたり 勿論 味噌汁の具にしたりと楽しんだ。 下の白い茎は 根を少し残して切り 土を入れた植木鉢に植え も一つは 水を入れた大きな湯呑…

雪の日 京都行き

23日 午前9時 ひょろりと上に伸びたクロモジの木。 水っぽい雪の重みで 木の枝が折れた。 芯止めにする時に切る 上に伸びている枝だ。 引き千切られた木は 白い内部を見せ痛々しい。 春の芽吹きを楽しみに待とう。 午後1時に 夫の運転する車に乗り京都へ…

初冬の一日

なんの足跡だろう ざらめ砂糖のような雪の上に 鳥か 小さな獣の足跡が続く。 はらりと落ちた銀杏の葉が その上に落ちたのか 優しい姿の銀杏の葉だ。 銀杏の木の枝は 今はもう葉を全部落とした。 地面は落ちた葉で覆われて 雨や雪と相まり 土に還る様をしてい…

雪が降った

15日 夕方 昨日 霙のような雪が降った。 水をたっぷり含んだ 大きな牡丹雪は 屋根にも15センチほど積もり それが 今日 太陽の光を浴びて 屋根から雨のように ポタポタと 忙しなく落ちる。 木々の枝に溜まった雪が キラキラ光り ただただ美しいと思う。 夜…

紅葉と銀杏の葉

紅葉と銀杏の落ち葉 外の雨水を溜めているバケツに 薄い氷が張った。 指で押すと 儚く割れた。 夜に 雨が降ったのか それとも 夜露か 雪なのか 「小屋」の周りの落ち葉が濡れていた。 枯れた茶色や赤の落ち葉は 濡れて色がより深みを増した。 初冬の美しい姿…

晩秋から初冬へ

小さな月 今日 昼過ぎから雪が降った。 雪といっても 霙のような積もらない雪だ。 冷たくてベタつく雪は 湿った空気を運ぶ。 いよいよ 冬の始まりだと感じた。 昨日の夕方 もう日が暮れるぞという4時半の空に 半月には少し早い 小さな月が 逞しく力強く 西…

煙突掃除と小さな驚き

昨日 夫がストーブの煙突掃除をした。 うちは 二週間毎に煙突掃除をする。 薪が気持ちよく燃える為の 労を厭わない。 1日の寝ている間を除けば ずっと火を絶やさない。 大きなやかんを1個 普通のやかん2個が湯気を上げたり 煮物 シチューの鍋が コトコト…

おやつ コーヒーとココアケーキ

朝方に 寒くて震えた夏布団から 冬仕様の布団になり 心地良く朝ま眠る。 スマホのアラームが鳴るのは午前7時25分。 朝寝坊の私は 夜明けを知らない。 目覚めて 窓のカーテンを開けると 山も 「小屋」の外も白い霧に覆われ 太陽が山の向こうから顔を出すと…

遅れた夏終い 

アスファルトの道の上に 散らばった落葉の楽しさ。 紅葉 松 そして 細長い菩提樹のような葉っぱ。 写真を今見て 菩提樹の様な葉っぱに気がついた。 明日 この葉っぱの上を見上げよう 何の木か分かるだろう。 やっと 夏布団から 冬の羽毛布団に変えた。 白の…

私の遊び(5)

柿の葉 紅葉 長い酷暑と強風で 秋に色づく広葉樹は 全く惨めな様子だった。 紅葉の前に 強風で散ってしまったもの 強い陽の光で 焼けてしまったもの・・・ と 山の姿は色褪せた木綿の草木染め。 初秋を通り越し ストンと晩秋になった。 山や林 うちの「小屋…

紅百日紅の赤い葉

紅百日紅の葉 土曜日の夜に 強い風が吹いた。 風速7mの風でも 杉の人工林は唸る様な音で大きく揺れた。 川の水はいつもは歩いて渡れるのに 叩きつける雨が長時間降り 黄土色の濁流になり その様は 川の中の魚が大暴れしている様だった。 4日月曜日。 大暴…

私の遊び(5)

柿の葉を見ていた。 土の上に広がり 散らばった何色もの葉っぱ。 大きいのやら 小さいのやら もうすぐ 土に還るのやら 赤 黄 茶 緑。 それを 私は昨日拾った。 そして 長い松ぼっくりも。 栃の木の くり抜いたのがあったはず。 埃をはらい そこに重ねた柿の…

乾いた花と図書館から借りた本

道で摘んで持ち帰った花を 長皿に置き 楽しんだ後 それを麻糸でまとめ 柱に吊るした。 よく乾いた花の茎は しっかりとして 言う事を聞かない。 姿よく整えようと思っても あっちを向いたままだ。 「まあ いいや」と 花瓶に挿した。 先日 図書館から受け取っ…

私の遊び(4)

枯れた花(トウバナ・秋明菊・男郎花(オトコエシ)・西洋フジバカマ) 今年の夏の酷暑のせいか 「小屋」の周りの木の葉は 色づく前に散っている。 扇風機も 夏の間窓に吊るした白木綿のカーテンも 夏のシャツも まだそのままで 朝晩には ストーブに薪をくべ…

秋の風情

ベニバナボロギク ボロギクが散々綿毛を振り撒いて去って行った。 今は ベニバナボロギクが 空き地 原っぱ 家の周り どこにでも根を張り 地面を覆っている。 そして ボロギクに負けじと 綿毛を風に飛ばす。 白い綿毛は 「小屋」の窓 扉の網戸に引っ掛かかっ…

見上げた空に昼の月

(右端の半ばの空に浮かぶ 小さな半月。見えるだろうか?) ベニバナボロギクの地味なオレンジの花 その綿毛 芒の綿毛。 それが飛ばない日は 物足りない。 そんな風の吹かない 3時過ぎには 太陽が山陰に入る秋の日。 私が見上げた空は どこまでも高い青い空…

私の遊び(3)

山や集落の木々が 色づくのにはまだ早いが 「小屋」の周りや アスファルト道路の上の 風に吹かれて舞い落ちた 少し錆びたような 紅や黄の葉っぱが美しい。 柿の葉 桜の葉 黄色の葉 小楢のどんぐりを拾い 水引草を手折って 大事に持ち帰る。 長方形の砂色の器…

私の遊び(2)

コレクションしている 木の実達を バラバラと 鉢に落とす。 去年の秋のどんぐり 栃の実 櫟のかくと 松ぼっくり。 砂色の器との相性の良さに 目を細める。 夏の真ん中に 小楢のどんぐりを 50個ほど苗ポットに埋めた。 未だに 芽が出ない。 出てくるのは 何…

ブルターニュ人のパテ  藤原章生著「絵はがきにされた少年」(2)

朝と夜には 一番上にフリースを着る様になった。 蒸し暑くて 苦しいような一週間前が遠い日のようだ。 百日草は 気がつくと枯れている。 私はそれらを何本も引き抜いた。 その後に 綺麗な赤やピンクの鳳仙花が 去年の零れ種から 花を咲かせている。 今日のお…

秋かな?

秋明菊 夜の間に強い雨が 午前中はシャワーの様な 午後は霧雨が降った。 窓やドアを開けていると 南風が カーテンを大きくなびかせて入ってくる。 長袖を一枚羽織った。 秋かな? 前日は「蒸し風呂」の様な日。 山間でも 髪の毛から汗が滴り落ち 冷たい水で…

私の遊び(1)

暑い昼間の名残り。 太陽が山陰に入っても ムッとする熱気と湿度は 「小屋」の中と外に籠ったままだ。 周りの木々は 確かにもう夏の終わりの風情。 小楢の濃緑の葉を ハサミで数枚切り取り持ち帰る。 杉の大きな年輪の上に それを並べ 目を瞑り 何かを夢見る…

晩夏 ピンクの山野草

加賀野薊(カガノアザミ) 暑い夏は居座っているが。 晩夏の花たちは 律儀にちゃんと咲き始めた。 「小屋」のそばに 初めて一輪だけ 淡いピンクの「蔓穂(ツルボ)」が咲いた。 これは嬉しい事だ。 濃いピンクの本当に可愛い 「現の証拠(ゲンノショウコ)」…

白の花瓶 白の茶碗

男郎花(おとこえし) 男郎花の花が ポツポツと咲き出したので 毎年の事だが 白い粒の様な花の茎をハサミで切り 白くて小さな口の 細長い花瓶に挿す。 黄色の女郎花(おみなえし)も 見つけたら 同じように白の花瓶に挿す。 どちらも 秋の花らしく 質素で地…

台風情報で疲れた数日間

カボチャの花 29日 30日。 台風10号が 琵琶湖のど真ん中を通ると 気象庁の台風情報で何回か報せていた。 そして迷走台風は 予測に反してコロコロと進路を変えた。 雨 風の情報を知り それで避難所に行くかどうかを決める。 今回は避難所に行かずにすん…

枯れても美しい タカサゴユリ

タカサゴユリ 白い花びら 蕊の黄色の花粉 細い茎に細い葉。 それらが 雨に濡れている。 「小屋」の周りに8本 大きな花を咲かせている。 まだ 何本もの蕾が 咲くのを待っている。 やがて枯れて 茶色の莢に沢山の種が出来 その鞘が開くと 風に吹かれて種が飛…

山椒の赤い実

山椒の実 実のなる山椒の木は 植えたもの 花の咲く山椒の木は 自生のものと村の人は言うが はて それが本当なのかどうかは分からない。 集落の家のそばには 柿 梅と並んで 実山椒が必ず植っている。 なんでも家で作っていた当時の名残だ。 初夏に 緑の実を豊…

黄色の真桑瓜(マクワウリ)

真桑瓜(マクワウリ) 甘い果物に慣れた舌には 頼りないかもしれない淡い味。 子供の頃を思い出す 懐かしい夏の果物 真桑瓜。 楕円形の明るい黄色で 皮を剥き縦に切ると その果肉はアイボリー色。 真ん中には 沢山の種が 蜂蜜色の果汁に浸っている。 冷蔵庫…

16日の事

16日 買い物の帰り道 買い物の行き帰りに見る 稲の成長に驚く。 一週間前には 草原みたいに見えた田んぼの稲は 今や 米粒を沢山つけて豊かに下を向いている。 耕作放棄地の 芒で埋められた田んぼに比べ 「役立っているんだ」という気概を感じる美しさだ。 …

山帰来の葉

山帰来(サンキライ) 雨のない暑い日が続いている。 毎日 朝夕 カラカラの土に根付いた花に ジョーロでたっぷりと水をやる。 夜露だけではとても足りない。 今年は あちこちに山帰来が顔を出し 「小屋」の向かいの山際にも 艶々とした葉が群れている。 白の…

落ちてきた 毬栗(イガグリ)

コロンと落ちてきたのか? 淡い緑の毬栗。 自然の造形の不思議さ 面白さを感じる。 山沿いのアスファルトの生活道路の一本道の上。 見つけた毬栗を摘み 手のひらに載せ 目の高さに上げ 観察するわけでもなく しばらくの間 見つめる。 見上げれば 栗の木が山…