徒然閑写

　今回の強制捜査は新宿のサーバー内のメールデータ(HD)を差し押さえるのが最大の狙いだった。勿論、ライブドア側も馬鹿では無いから重要メールは削除済みだろう。しかし、「通常の削除」ではデータの「番地」が削除されるだけでデータそのものは無傷で残存している。勿論その上に他のデータが上書きされる事もある。捜査側が何処迄データを復元させられるかは分からない。しかし、相当数は復元出来るだろう。そうなれば非常に明確な事実関係が浮かび上がる。何もかもを「電子化」した事がライブドアに取って裏目に出てしまった。通常の稟議書で有ればシュレッダーして燃やせば復元は不可能だ。こうした場合はアナログの方が有利なのかも知れない。

堀江社長を逮捕へ　証取法違反で特捜部
堀江社長、本社こもる　ブログに「風評で停滞も」

　関連会社株をめぐる証券取引法違反容疑に加え、粉飾決算の疑いも浮上したライブドアの堀江貴文社長（３３）は１８日、東京・六本木ヒルズ３８階の本社で終日通常業務に当たった。会議などに伴う外出もなかった。同社広報宣伝グループと関係者が明らかにした。　関係者によると、堀江社長は午前９時すぎには社内にいた。最高財務責任者の宮内亮治取締役（３８）も出社していた。

　通常に考えると堀江社長と宮内取締役の逮捕の可能性は高い様に思う。が、しかし、単純にそうは成らないかも知れない。
　なにせ堀江社長は政界（自民・公明）に食らいついている。先の衆院選挙の最高功労者だ。当然、政権側の人脈も有る。その分「裏側」も知っている筈だ。更に、「堀江逮捕」が与える証券市場への悪影響の規模の予測もある。この辺りの要素とのバランスを小泉政権と検察とライブドアの綱引きが有るのでは無いかと思う。更に言えば、自民内でのポスト小泉の権力闘争も絡む。この辺りは、強度偽装問題でも、安倍、伊藤灰色の自民森派幹部が登場している。
　｛建設業界（AND裏社会）＋自民森派・公明（創価学会）｝＋小泉政権は、強度偽装問題だけでも「大忙し」。その上、「堀江ルート」で不都合な情報が出て欲しく無い筈だ。その意味では、この堀江社長の扱いは「ソフトランディング」するかも知れない。結果がどうなるかはまだ「未定」だろうが、、。
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《追記》
　ソフトランディングなしで、逮捕でした。
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　何れにしても、堀江社長はライブドアの経営の「表」からは消えた方が良いだろう、と思う。

　《ライブドアについて》
　堀江貴文社長が東大在学中の９６年４月に設立した有限会社「オン・ザ・エッヂ」が前身。９７年７月に株式会社化し、００年４月に東証マザーズ上場、０４年２月に現社名に変更した。検索や電子メールなどを組み合わせた巨大なインターネットのポータル（玄関）サイト運営をはじめ、買収などにより証券、金融、不動産など幅広く事業を展開。０５年９月現在、資本金約８６２億円、従業員数６９９人。