東京はきのう未明に初雪。けさもかなりの冷え込み。ふだんより早い時間にぱちっと目が覚め7時に出社。仕事机の横に積み上げた本と資料を片付けコーヒーを一杯。じわり年の瀬感。

2年後のリリースを予定している書体の漢字の赤入れとフィードバック。パッと見の新規性はそれほど高くないが、新しい領域を狙ったタイププロジェクトらしい書体。根っこに据えるのは古典、咲かせるのは今これからの花。

美大の講師になって24年、過去最長5時間の連続講義と講評をおこなうにあたり、過去最重量の書籍群をもって今年最後の授業に向かう。食事会から無事帰って来られるのだろうか。

サイトの更新にかんする定例ミーティング。エンジニアが作ってくれたフォントの見え方を確認するツールがすぐれもの。書体の種類、ウエイト、文字サイズ、詰めの有無、行長、行間、行数などの設定を変更してデバイスに最適な組み合わせをじっくり検討できる。

去年今年と続けて社員の結婚報告があり、そのつど会社の皆でお祝いできるのは喜ばしいかぎりである。ここ5,6年間は社員構成に変化がなく運営面は非常に安定している。加えてノウハウの蓄積や技量の向上、円滑なやり取りおよび臨機応変な対応など、組織として成熟したことを実感する。ズバリ課題は、新しいスタッフの採用と育成。

脳が自走してほとんど眠られず。講義用のメモをたくさん書いておく。某美大のClassroomに公開した「文字を知る本」リストに入り切らなかったおすすめ本を吟味する。それに合わせ、本を活用する方法について簡単なテキストを書き起こす。夕食は豚バラ肉と牛もつの合わせ鍋。

来週おこなう補講の準備。学生に書いてもらったアンケートの回答をもとに内容と時間配分を考える。5時間の長丁場なので、4部構成にしてどこから参加してもよいことにした。

20年ぶりの知人と会食。某学校で紙の授業を15年ほど担当していて、情熱をもって取り組んでいることが話しぶりから伝わってきた。アプローチは正道なのだが、授業の組み立てがユニーク。具体的な質問をしながら詳細を聞く。応用可能なヒントをいろいろもらった。

開発中書体の中間チェック。漢字熟語シートとテキストサンプルを出力し、合わせてモニタでの見え方も確認する。担当デザイナーと改善点を協議して今後の課題を共有。出社していた別のデザイナーにも意見を求める。

午後から多摩美の上野毛キャンパスへ。少し時間があったので学校の図書館に初めて入ってみた。広くはないがかえって面白そうな本を手に取りやすいかも。統合デザイン科2年生の講評会。授業開始当初おとなしいと感じていたクラスのほうが最後になって活発な空気に変わったのが印象的。