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『大怪獣のあとしまつ』のプロデューサーが作品の意図を解説 → え?そうだったの!?

大怪獣のあとしまつ

大怪獣のあとしまつ


どうも、管理人のタイプ・あ~るです。

さて、色んな意味で話題を集めた怪獣映画『大怪獣のあとしまつ』が公開されてから約1ヵ月が経ちました。

公開直後は「こんなひどい映画は観たことがない」「令和の実写デビルマン」などと批判が殺到した本作ですが、怪獣映画好きの僕はそんな声にもめげず観に行ってきたわけですよ。

その結果…

確かにギャグはすべり散らしてるし怪獣映画としての評価もアレだけど、設定自体は非常に魅力があって、役者の演技も映像的にも頑張ってる”惜しい作品”だなという印象でした(詳しい感想はこちらの記事をどうぞ↓)。

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で、そろそろ騒ぎも沈静化してきたかなぁ…と思っていた頃に、『大怪獣のあとしまつ』のプロデューサーから驚きのコメントが飛び出したんですよ(参照元はこちら↓)。

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企画・プロデュースを務めた須藤泰司さんとプロデューサーの中居雄太さんによると、『大怪獣のあとしまつ』で伝えたかったのは以下のような内容だそうです。

・正体を明かせない主人公が、元恋人の協力と、彼女の夫による妨害の狭間で葛藤する三角関係の物語

・本格的なSF映画のスケール感と、愚かな権力者たちの会話劇による社会風刺

・エンディングでは元恋人が「ご武運を」と涙ながらに主人公を見送る、ビターで切ないラストシーンを作ったつもり

いやいやいや!一体どこが!?

僕は本作の”三角関係”について、「描き方が中途半端だし余計なエピソードだよな~」「邪魔だから全部カットすりゃいいのに」などと思いながら観てたんですが、まさかそっちがメインだったとは…

しかし、だとすればもっとキャラクターの心情を深く掘り下げるとか、当事者同士が感情をぶつけ合うシーンなどを入れなきゃダメでしょ!

特に濱田岳さん演じる雨音正彦の内面描写が全然足りなくて、三角関係が最終的にどうなったのか、それすらもよく分かりません。

中居プロデューサーは「特撮部分やギャグ要素に反応が偏っている印象を受け、伝えたかった三角関係の部分が伝わっておらず、そこが予想外だった」と言ってますが、伝わるわけないでしょーが!

それから「愚かな権力者たちの会話劇による社会風刺」っていうのは「たぶん社会風刺なんだろうな…」という程度には伝わりましたが、実際は下品なギャグが下品すぎてそれどころじゃなかったです。

あと、物議を醸したラストシーンも「変身できるなら最初からやれよ!」というツッコミありきのオチかと思ったら、プロデューサーは「切ないラストシーンを作り上げられたつもり」って…まさかあれで観客を感動させられると本気で考えてたの!?

ええええ…

正直、プロデューサーのこの発言にはガッカリしました。てっきり「巨大怪獣の死体処理をめぐって右往左往する人々の姿を面白おかしく描いたコメディ映画」だと思っていたのに、伝えたかったものは”三角関係”だったなんて…

そもそも、映画の公開後にプロデューサーが自らこういうことを告白するってどうなんですかね?

監督が「くそ~、俺の伝えたかったことが全然伝わってない!悔しい!」とか言うのなら、百歩譲ってまだ分かるんですよ。

でもプロデューサーは監督に対して「このシーンは伝わりにくいかもしれません。もっと分かりやすくなるように変えましょう」と指示する立場じゃないですか?

そういう自分たちの立場を顧みず、「観客には伝わると思っていたが予想以上に伝わらなかった」とか、「ごく単純な政治風刺なのに、ほとんど通じてなくて驚いた」とか…

まるで観客側に責任があるかのような言い方がすごく気になるんですよね。「いや、それはあなたたちの責任じゃないですか?」と。

予告編を見て「思ってたのと違う!」と言われたら宣伝展開等の問題かもしれないけれど、本作の場合はもう「映画の作り方が悪い」としか言いようがないでしょう。そういう部分も含めて「非常に残念」という印象でした。

つーか、このプロデューサーの発言がなければ『大怪獣のあとしまつ』に対する批判はとっくに収まっていたはずなのに、なんでわざわざ自分で炎上しそうなネタを投下するかなぁ?

 

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※ちなみに二人のプロデューサーのうち、中居雄太さんは『一度死んでみた』や『決算!忠臣蔵』など、須藤泰司さんは『探偵はBARにいる』シリーズや『スキャナー 記憶のカケラをよむ男』などを過去に手掛けているようです。

 

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