遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

映画「七人の侍」とオーバーラップする阪神のドラ1選手(近本・大山・佐藤・森下)たち

「七人の侍」左から勝四郎、七郎次、久蔵、勘兵衛、五郎兵衛、平八、菊千代

製作から70年の映画「七人の侍」(1954年作品)。

主人公は、以下の侍たちで構成されています。

島田勘兵衛(しまだかんべえ)演:志村喬(当時の年齢49歳)
菊千代(きくちよ)演:三船敏郎(34)
岡本勝四郎(おかもとかつしろう)演:木村功(31)
片山五郎兵衛(かたやまごろべえ)演:稲葉義男(34)
七郎次(しちろうじ)演:加東大介(43)
林田平八(はやしだへいはち)演:千秋実(37)
久蔵(きゅうぞう)演:宮口精二(41)

このなかで、三船敏郎が演じた菊千代と並ぶ人気キャラが、宮口精二が演じた久蔵です。

宮口は時代劇役者でないし剣豪などとても演じられないと出演を断ったそうですが、黒澤明に説得されたそうです。

宮口が演じると、七人の中でもっとも小さくて華奢な久蔵なのですが、その久蔵が強くて速くてクールでダンディでカッコいいのです。そういう評判・伝聞などを聞いてから映画を思い返したり見直すと、なるほどなるほどと納得するカッコよさなのでした。

話は逸れますが、阪神タイガースの近本光司を見ていて、私は「七人の侍」の久蔵をイメージしてしまいます。
強くて速くてクールでダンディでカッコいい久蔵は「七人の侍」に欠かせないキャラですが、近本も阪神のラインナップに絶対欠かせない存在なのでした。

今阪神タイガースのレギュラー陣には、4人のドラ指名1位選手がいます。
2016年大山悠輔(単独指名)
2018年近本光司(藤原恭大:ロッテ、辰己涼介:楽天のはずれ1位)
2020年佐藤輝明(4球団競合)
2022年森下翔太(浅野翔吾:巨人の外れ1位)

この4人のドラ1は、単独指名だったり競合で勝ったり、あるいはに競合でクジに外れた後の1位指名だったりしていますが、そんなこととは関係なく今となっては阪神に欠かせない選手たちで、ドラ1がこんなに輝いているチームはないのではないでしょうか。FA権行使した大山悠輔が、結局阪神に残留となって来年が一層楽しみになりました。

「七人の侍」の侍たちに例えると近本光司が久蔵だと先に書きましたが、

他の3人のドラ1選手を無理やり当てはめると、

大山が勘兵衛(志村隆:どっしりとしたリーダー)、

佐藤が菊千代(三船敏郎:映画の舞台となった村人にも視聴者にも共通した人気者)、

森下が勝四郎(木村功:先輩を見て育っていく初々しい若武者)

に相当すると思っていますがいかがでしょう。。

ということで、いつか記事にしたいと思っていた「七人の侍」とオーバーラップする阪神のドラ1選手の記事でありました。

来年球団創設90周年になる阪神タイガースは、また甲子園で花を咲かせてほしいと願っています。

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