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ジャズ初心者のための入門書”入門”⑩「聴かずにしねるか!JAZZこの一曲」

「聴かずに死ねるか!JAZZこの一曲」寺島靖国著・講談社+α新書36-3D




▲表紙・背・裏表紙



▲目次(一部)



▲本文(一部)



書名「聴かずに死ねるか!この一曲」
著者:寺島靖国
講談社+α新書36-3D

紹介した版:
2002年11月20日第1刷発行

全238ページ

価格税抜880円



※インプレッション:

 著者の寺島靖国さんは、吉祥寺にジャズ喫茶「メグ」を開いている店主さんですが、音楽評論家として、様々な雑誌や本にジャズやオーディオに関する文章を載せています。

 さて、この本ですが、過激な?タイトルの通り、著者がお気に入りの曲の演奏を単純に薦めている本なのであります。「さあ、みなさん。毎度毎度でもう言い飽きたが、ジャズはむずかしいものではない。
私のすすめる曲を聴いてごらんなさい。ジャズのスタイルとか歴史より、何より先に単純に曲のメロディーを聴いてみてほしい。クラシックやロックの曲を聴くように、である」と著者は言っています。

 寺島氏の面白いところは、アルバムの全てを聴けと言わないのですね。アルバムの中には面白い演奏もあれば面白くない演奏もあるということで、「この曲を聴け」と来るわけです。気に入らない演奏はもう「ぼろくそ」けなしています。実に痛快です。うっかりすると、ひとつのアルバムでもこの曲しか面白くないと書いています。

 この本を読んでいると、「ああ、ジャズの聴き方というのはいろいろあるのだなあ」ということが分かります。好みも人それぞれであって良いわけです。でも良いものは良いぞーと力説されると、そうかちょっと聴いてみようかなあ、という気になるわけです。その気にさせるのが、評論家の文章力であり、感性なんだと思います。

 というわけで、全体にこの本は、そうとうジャズをかじった方が面白おかしく読んでこそ楽しめる本なのではないでしょうか。うっかりさわると火傷するかも知れませんよおー(笑)




初心者のかゆいところに手が届く度数:☆(危険です?!)



 (★★★初心者必読書、★★初心者の参考になる書、★ジャズ経験者向けの書、☆危険!初心者は近づかない方が良い書)






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