[偽史]椿井文書に関する発表を聞いたTL上の反応
公開シンポジウム「近代日本の偽史言説」で発表された椿井(つばい)文書に関するツイートをまとめました。
「椿井文書とは、山城国相楽郡椿井村(現京都府木津川市)出身の椿井政隆(1770~1837年)が、依頼者の求めに応じて偽作したもので、中世の年号が記された文書を江戸時代に写したという体裁をとることが多い。そのため、見た目には新しいが内容は中世のものだと信じ込まれてしまうようである。
彼の存在は研究者の間でもあまり認知されていないため、正しい中世史料として世に出回っているものも少なくない。椿井文書は、近畿一円に数百点もの数が分布しているというだけでなく、現在進行形で活用されているという点で他に類をみない存在といえる。」(http://historiographyinglobalhistory.hateblo.jp/entry/2015/09/25/055020)
Kyoko Nakanishi
@mmktn
椿井文書の話。正史の空白に着目してもなお郷土の栄光を語りたい幕末の偽史偽書制作者の思惑とうそでもいいから出自に箔をつけたい人々の思惑が透けて見える話題ですごく面白い。
2015-11-07 17:12:16
SATO Keisuke
@ks_sato
正史と整合性をつけ、正偽織り交ぜた複数種類の文書のネットワークのなかで偽史を作っていく椿井文書すごい。架空の歴史がリアリティをもって立ち現れてくるかのようだ
2015-11-07 17:17:27
Kyoko Nakanishi
@mmktn
史跡や陵墓の縁起と個別の氏族の由来を裏付ける複数の文書のネットワークまで想定して文書と絵図まで作って細やかに偽書の真正性を演出する椿井政隆という人のひととなり(お茶目だったそう)と人生がむしろ興味深い。インディーズ系の映画で見たいし、小説の題材にもなりそう。
2015-11-07 17:22:29
Kyoko Nakanishi
@mmktn
椿井文書の架空の郷土史ワールドの構築っぷりがすごい。発表者の馬部さんの椿井ラブぶりもすごい。たしかに興味深い人物だ
2015-11-07 17:26:28
Kyoko Nakanishi
@mmktn
「都市には歴史家がいるので都市を避けて農村の史跡・系譜の制作に集中。花押の字体もべったりしていて中世っぽくない。日付の表記も文末で中世の様式とは違う。 絵図がりっぱなのでカルトグラフィに使いたくなるが地名を楕円形で囲むのは江戸時代の様式。贋作を指摘された時に逃げの手を打っている」
2015-11-07 17:33:05
Kyoko Nakanishi
@mmktn
「「龍の骨」の絵図に「この龍は椿井の祖先が倒したものだ」と注記がある」「贋作でも画力があるので指定文化財になるケースが」実に興味深い人物だ。。。。
2015-11-07 17:38:22
Kyoko Nakanishi
@mmktn
「贋作であることを認めたくない人の力が強かったので声をあげにくかったが、贋作であることが受け入れられてきたので研究もしやすくなってきた」
2015-11-07 17:55:45
SATO Keisuke
@ks_sato
@J_modoki 某町主催のシンポジウムでは、偽作の絵図をもとに復元された中世荘園について発表がなされ、この偽史研究者も会場にいたとか。それが偽作だと席上で指摘されたら、つらいだろうなぁ…
2015-11-07 18:29:57