『国立産業技術史博物館』の資料2万点以上が廃棄された
- hashimoto_tokyo
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一度皆さんには国立科学博物館常設展示室に来て、科学技術史関連の展示を見てほしい。 展示物の層がどれだけ薄いかってわかるから。技術立国を標榜しておきながら、どれだけ自国が歩んできた道を大事にしていないかがわかるから。
2013-12-19 02:43:49国立科学博物館側も手をこまねいていたわけではなく、国立産業技術史博物館構想に協力し、技術史に関する資料収集は行っていた。もちろん工場で廃棄予定だった各種機械を引き取り、それの保管も行ってきている。
2013-12-19 02:46:53しかし国立産業技術史博物館構想が諸々の事情で頓挫すると事態は一変、集められた大量の資料は行き場所がなくなり、結果として日本の科学技術史及び産業技術にまつわる2万数千点の資料が解体・破棄されるという事態になってしまう。
2013-12-19 02:49:47そんな馬鹿なと思うでしょ?実際にあったんだよ。 ◆万博公園の保管資料2万点廃棄へ 産業博物館頓挫で http://t.co/5l40VNS5v3
2013-12-19 02:50:21この時廃棄された資料は、“鋳造関係の文書や繊維、金属加工の機械類など。企業や大学、個人が寄贈し、大阪砲兵工廠で使われた旋盤や1930年代の関西電力発電所のタービン”などといったもの。 これだけの財産を破棄するはめになった本邦が技術立国を名乗っているのは笑い話にすらならない。
2013-12-19 02:58:27ちなみに2万数千点の産業技術資料が廃棄された後に何がこの「鉄鋼館」に入ってきたかというとこれです http://t.co/TCt8R5kID5 なんのことはない、大阪万博の記念館としてオープンしたんですよ。
2013-12-19 03:02:56サブカルチャー大国を標榜しておきながら、漫画・アニメの資料散逸と破棄を防ごうとしない。 技術立国を標榜しておきながら、産業技術遺産の資料散逸と破棄を防ごうとしない。 そして海外へと流出した資料が評価されてようやく気付くようになるさ。
2013-12-19 03:14:12浮世絵と全く同じだな。百年後に「これは本来日本にあるべきものだ」と言っても「貴様らが持ってたら今頃ゴミにされて無くなってるわボケ」と返されるオチが見える
2013-12-19 03:16:01浮世絵然り、春画然り、一気に国外へ持ち出され、その後体系的な研究が不可能になったという素晴らしい先例があるのにねー ああ、あと廃仏毀釈で今なら国宝レベルのをぶっ潰したり、売り払ったという例もあるんだよねー あ、今でも重要文化財を売買しているお寺があるから普通のことか。
2013-12-19 03:31:49何が皮肉かって、フェノロサ博士のように日本の美術品を一番評価してくれたのが日本人じゃないという点だよね……そういや陶磁器も日本より欧州の方で売れたとか言ってたなぁ(遠い目 その辺は科学技術も然りというのがなんとも言えぬ気持ちになるがw
2013-12-19 03:42:11国立産業技術史博物館に収蔵される予定だったものに関してはこのサイトが詳しいです http://t.co/T7UfaNisog またこちらのブログでは同博物館構想に携わった人の無念の言葉が感じられます http://t.co/qjydADGiAQ
2013-12-19 05:14:20・金属加工機械類約650点 ・鋳造関係資料文書約2万点、機器類ほか約400点 ・繊維工業機械類31点 ・火力発電機器類27点 ・工作機械類8点 ・理化学機器類雑誌等1024点、機器類約100点 ・製茶機器類8点 ・その他約35点 これを破棄しようとした行政は何考えてんだか
2013-12-19 05:16:08現時点において産業技術史を体系的に研究し、その資料について纏めている機関はこの産業技術史資料情報センターが一番かと思います。 http://t.co/kJkJ8Wfk3Q
2013-12-19 13:45:44とはいえ、産業技術史資料情報センターにリストアップされているものは殆ど各企業及び団体が保有するものであり、例え認定を受けても所有者の都合で解体される事を防ぐものではありません。
2013-12-19 13:52:38廃棄された鉄鋼館の産業技術史資料のことは、何度かツイートしたことがあるけれど、全ての資料が廃棄されたわけではなく、その一部はいくつかの機関が引き取った。紙の資料の一部に関しては、エルライブラリーが。 http://t.co/Zx1P3qaNrw
2013-12-19 20:32:13エルライブラリーは、そもそも「橋下行革」の一環で補助金を切られ、民間図書館として再出発した「日本で一番貧乏な図書館」です。そんな余裕のない館が、これも府の方針で廃棄が決まった産業技術史資料を引き取ったんです。どう考えてもおかしいでしょ。
2013-12-19 20:34:07その他にも、近世の鋳造技術に関する現物資料、近代大阪のものづくりを象徴する旋盤などの工作機械など、ごく一部は他の機関が引き取っています。
2013-12-19 20:37:07産業技術史資料の引取先についてはこちら http://t.co/JIU6l0dC9t (p.11)
2013-12-19 20:44:23廃棄された損失の大きさには比すべくもないけど、可能な範囲でやりくりして手をさしのべた心ある機関のことを忘れないで欲しいんですよね。
2013-12-19 20:54:01産業技術史資料の現況についてのリスト http://t.co/SM6MklVyXO NPO産業技術資料保存調査会サイト http://t.co/ciKB3ivLkM
2013-12-19 20:52:05ありがたいことに我が職場の紹介記事をいろいろとお書きいただいているのだけれど、1.2箇所間違ってたりするんですね。いままででひとつも間違いがなかった記事は実はこれだけなんですよ。 『史料ネット』57号11phttp://t.co/507jAlZN5J
2013-12-19 20:57:31失われた産業技術史資料に変わる可能性として映像資料の保存と活用についてとりくんでいます。今週末それについて語る会を開催。 「記録映像の活用について語るつどい」http://t.co/6XNnfKb17E
2013-12-19 21:08:07本来ならば保護されるべき文化財が、行政の手によって破棄され、救出すらままならない状況になったという事は、今後広く知られなければならないし、同時に少ない日数で資料救出へ動いた各機関の尽力も多く知られてほしい。
2013-12-19 21:07:11