天気がいい日は,緑が輝いているように見えますね。「輝く新緑」なんて言ったりもします。でもこれは例えではなくて,葉っぱは本当に輝いて(日光を反射しているだけではなく,自ら光を放って)いるんです。…てなわけで実験してみます。→ pic.twitter.com/V6Gh4rON1T
2016-08-19 21:14:39公園に行って,この間の台風で散った桜の葉っぱを拾ってきました。これをきれいに洗って小さく切ります。(息子12歳の手も写ってますw)→ pic.twitter.com/9pMkZ2vf1L
2016-08-19 21:15:26小さく切った桜の葉を,消毒用アルコールに浸してしばらく置くと,アルコールにクロロフィル(葉緑素)が抽出されます。→ pic.twitter.com/wY7LN0NHve
2016-08-19 21:16:13こうして出来上がった,緑色のクロロフィル溶液は桜餅みたいな匂いがします (^◡^) この溶液に,紫外線ランプを使って,上から紫外線照射してみます。すると… → pic.twitter.com/a4BruYL5WZ
2016-08-19 21:17:17上の方がオレンジ色になっていますね。これは紫外線で励起状態となったクロロフィルが,基底状態に戻る時に,オレンジ色の蛍光を放っているのです。よく晴れた日(紫外線が強い日)の眩いような森の色は,反射光だけでなく蛍光が乗っているんです。→ pic.twitter.com/CLthW9Bvyu
2016-08-19 21:18:33ちなみにクロロフィルは,ポルフィリン誘導体にマグネシウムが入った錯体です。クロロフィルの光による励起は,光合成の重要な過程ですが,この辺りはややこしいのでパス。 pic.twitter.com/do56fNWqo3
2016-08-19 21:19:24@SunSun_fine こんにちは。一連のtweetを興味深く読みました。面白いです。生の葉からエタノール抽出だとこうなるのですね。私は乾燥した葉(抹茶)からエナメルリムーバーでクロロフィルを抽出しました>cloud999.hatenablog.jp/entry/2016/03/…
2016-08-20 07:30:30うぅん… クロロフィルと言うか、クロリンは骨格の共鳴が崩れているのでポルフィリン誘導体(porphyrin derivative)ではなく、ポルフィリン類縁体(porphyrinoid)と呼びたい勢 twitter.com/SunSun_fine/st…
2016-08-19 21:32:06ちなみに、ポルフィリン骨格は割と面白い骨格なので、英語と化学が分かる人はThe Porphyrin Handbook とか The Porphyrin Handbook とか、読んでみるといいよ!(理工系の学部を要する大学図書館になら、たぶんある。
2016-08-19 21:51:04えーいちおう、ポルフィリン骨格が崩れていようが、ポルフィリンに対する還元的付加反応で合成されているのであれば誘導体で間違いないのです(が、私の理解している生合成経路的にはポルフィリン経由しているかなぁ…?)という感じ。(生化学は専門ちゃうけど
2016-08-20 10:35:32