【プラ版工作】ウェブサービスを身に着けたい
インターネットが好きだ。
インターネットになりたい。だけど、それは難しい。デジタル空間に足跡や擬似的な自我を残すことは可能かもしれないが、僕自身がインターネットで生きることは極めて難しい。
では、インターネットが僕に近づくのは可能だろうか?分からない。だけど、やってみる価値はありそうだ。
ということでプラ版でアクセサリーを作ってみよう。そうすればデジタルからリアルに何かが近づくかもしれない。
人間に最も近しい存在はTシャツかアクセサリーだ。Tシャツは僕らの皮膚になろうとしているし、アクセサリーは僕らのパーツになろうとしている。
ウェブサービスをアクセにする
用意するのはプラ版とアクセサリーを作るパーツ、ポスカ。アクセ用品は貴和製作所で買った。ちなみに、貴和製作所の店内に男性は僕しかいなかった。
群衆の中でも孤独というものはあるんだな、と、僕はその時初めて気づいた。つながりなんてものは日常的には希薄な事象なのかもしれない。
さて、まずはTwitterの「あの鳥」を書いてみることにしよう。
下書きをして…。
プラ版にポスカで縁取る。こんな感じかな?
書き終わったプラ版に穴を開ける。
穴を開けて乾かしたら、ある程度温めたトースターに投入する(事前に温めないと変な形になってしまう)。
温めるとだいたい1/4くらいの大きさにまで縮む。トースターから取り出す際に「押し花」のように、一定の圧力をかけないと平らにならない。AKIRAを下敷きにしてすまないと思っている。
これを2つ作って…プラ版の穴に輪っかを通したり、ピアスの小物をつけたりする。
試しに身につけてみるとこうなる。ピアスの穴なんてもちろんないので、雰囲気だけになってしまうけれども。
なんというか、好きすぎて周りが見えなくなってしまった中学生のような雰囲気がしないでもない。だけどまあいいじゃないか。あの頃の何かに没頭してしまう姿勢、嫌いじゃなかった。
はてなブログの「あのマーク」も
これも2枚用意する。
温めるとすごく小さいサイズになる。
裏面に白のポスカで色塗りして、トップコートする(動詞)。化粧品売り場で見つけた「ニス」みたいなものだ。本来はネイルのための用品。
ポスカは水性なので、この処理をしないと汗で色落ちしたりしてしまう。
はてなブログプラ版も、このあとTwitterと同様にピアスセットで輪っかをつけたりあれこれする。
Chromeを指輪にしちゃう
個人的に気に入っているのがこの「Chrome指輪」だ。
これを身につけると、こうなる。PCで作業していても、手元に目をやればChromeがこちらを覗いている。なお、ブラウザはChromeを使用しております。
「結婚してくれませんか?(さっと取り出す)」。ダメそう。愛はこもっているかもしれないけれども。
めげることはない、いつだって愛はひとりよがりなものなのだ。
ちなみに一度失敗してしまった…。トースターを温めるのを怠ると、熱し方が不十分でカタチが歪になってしまう。良い教訓だった。
他にもはてブストラップを作ったり…
ちょっと色がにじんでしまったが、まあまあ。
「d_tettu」を作ってみたり…
ちょっと複雑な形をしていたので、温めるとややゆがんだ。これはこれでかわいらしい。
なんかいっぱいできた
半日かけてだらだらと幾つか作ってみたが、よりインターネットが身近な存在になった気がする。インターネットはデジタルな存在じゃないのだ。それはより身近で、より僕らの生活に寄り添う存在なのだ。
僕らがデジタルな存在になることは、少なくとも現時点では不可能だけれども、インターネットがリアルの世界に近づくのはそう難しいことではない。そう、プラ版があればね。
プラ版なんていじったのはもう15年ほどぶりだ。なんだか夢中で作業にいそしんでしまった。なんだ、遊ぼうと思ったらちゃんと遊べるものじゃないかと僕は思った。
プラ版でもミニ四駆でも鬼ごっこでもなんでもいいんだけれども、楽しもうとすればだいたいのことは楽しいのだ。たとえ底辺ソルジャーな生活をしていても。
遊ぶだけ遊んで満足したので、もしも欲しいというインターネット大好き野郎がいらっしゃったら差し上げたいと思う。Twitterにリプでも飛ばしていただけたら送りつけて差し上げよう。愛はこもっている。
あーよく遊んだわ。
— 山口亮 (@d_tettu) 2015, 6月 7