まさかの無手で株主総会に突入したグリー

9月27日、グリーは株主総会を行いました。私は「今週か来週辺りに遅れていた業績予想を発表するのではないか、と予測されています。」と書いたのですが、なんと何も発表せず、株主総会に突入してしまいました。
当然のことながら、株主からは痛烈な質問が飛びまくり、最後は罵倒連発だったようです。特に業績予想を出さない姿勢には、批判が集まりましたが、「合理的な算定が出来なければ、発表は出来ない」「業績の予想部分については、どのような形で業績予想の開示をするかについて適時適切に状況を見て行うつもりです」との回答を繰り返すことに。

見切りをつけた株主が、さすがに損切りを行い、株価がぐんぐん下がる結果となっております。しかし適時適切というのは、株主総会前がもっとも適時適切な時期だったと思うのですがね。また株価対策や事業内容に突っ込んだ質問に対しては「まずは事業の業績を回復させる事に専念したいと思います」というお題目を繰り返すだけだったのも、株主が納得できなかった理由であると思います。
 
そんな中、去年開設したばかりの大阪支店が閉鎖されました。

同社は大阪市の開発拠点を今月中に閉鎖することを決めた。同社では「不採算部門であった大阪のアプリ開発拠点(2012年3月開設)の閉鎖を今月行う。大阪支店に現在在籍する一部の社員については東京本社へ配置転換をする。今後は当社の経営資源を東京に集約し てアプリ開発に力を注いでいきたい」(IR担当)としている。
http://www.yoji.cc/kabu/archives/2987.html

 
さらに200人の希望退職も発表されました。

グリーは10月2日、希望退職者を200人程度募集すると発表した。「厳しい経営環境の中、事業規模の適正化と経営資源の効率化を一層推進するため」という。
200人は、単体従業員全体(1762人)の約11%。10月9日〜28日にかけて募集し、退職予定日は11月30日。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1310/02/news120.html

従業員の約1割を切る計画です。固定費の削減は必須事項でしたから、当然と言えますが、ほんの2年前まで入社初年度で800万円とか1000万円とか言われていたとは思わない現状ですね。しかもこれが業績にどれだけ影響を与えるか不明なのです。業績予想を出していないから、業績への影響もわからないという、実に馬鹿げた状態です。この状態はいつまで続くのでしょうか?
10月に入り、直近四半期の業績を今月中に発表することになると思います。収益は下げ止まったのか、株主でなくとも注目です。