こんにちは、広告技術部の yamaYu です。 広告サーバのバックエンド〜インフラを中心に携わっています。 水星の魔女いいですね。
この記事は、Gunosy Advent Calendar 2022 の 21 日目の記事です。 前回は、m-hamashita さんの『モブプログラミング開発に ADR を導入した話』でした。
さて今回の内容ですが、弊社では業務の時間を使って、エンジニアリングに役立つ様々な勉強会が有志で開催されています。 今回はその中から私がよく参加しているいくつかを紹介していきます。
例えばこんな勉強会が行われています
『AWS Black Belt』読み会
『AWS Black Belt Online Seminar』の資料をベースに AWS のサービスの概要や運用上の tips について共有する会です。 月一回の開催で発表者が資料を読み込んできて共有するという形式です。 この勉強会は、発表者以外でサービスを知っている人などが「うちのチームでは実際使ってどうだった」のようなフォローを挟みつつ進行するのでライブ感があります。 また、Black Belt には AWS サービスの概要が程よくまとめられており、この資料をそのまま用いるため発表者の負担も比較的少なく抑えられます。 新入社員を含め、誰でも発表できるように発表の敷居は低く設定されている印象です。
『ソフトウェアアーキテクチャの基礎』読み会
ソフトウェア開発に関連する技術書を読む会です。現在は『ソフトウェアアーキテクチャの基礎』を読んでいるのでこの名称になっています。 隔週での開催です。 発表の担当者は特に決めず、集まった人で本を読み進め、節ごとに内容を要約・議論するというやり方をとっています。 発表の準備が必要ないのでゆるく参加できるようになっています。 過去には『Production Kuberntes』や『入門 WebAssembly』などを読んでいました。
今読んでいるこの本は、アーキテクチャの基礎やアーキテクトとしてどのように振る舞うべきかなどについて書かれている本です。 分野の特性上、実際の業務でアーキテクチャを扱う機会は限られているため一人では解像度を上げにくいのですが、 勉強会という形式で参加者の様々な経験談を交えながら読み進めることで一層理解を深められると感じています。
アルゴリズム勉強会
アルゴリズムの勉強会です。 隔週での開催で、担当者が何らかのアルゴリズム(やコンピュータ・サイエンス全般)に関する発表を行います。 競技プログラミングの問題演習や、実サービスで用いられているアルゴリズムの解説など、内容は発表者によって様々ですが、最近は後者の発表が多い印象です。 過去数回分の見出しはこんな感じになっています。
- 『Compressed Log Processor(CLP)によるログ圧縮の紹介』
- 『密行列積演算高速化と科学計算ライブラリについて』
- 『(ほぼ 0 からの)機械学習入門』
- 『オンライン FPS ゲームの通信』
- 『Google Docs で学ぶシステム設計とアルゴリズム - 変換操作(Operational Transform)』
CTF もくもく会
CTF(Capture The Flag)に関する勉強会です。 隔週開催で、集まった人で同じ CTF の問題(picoCTF など)を競い合って/協力して解いたり、CTF 関連の書籍を読んだりしています。 攻撃手法を学び、実際に試してみることで、その怖さを身に沁みて実感できます。 普段の開発においても脆弱なコードを埋め込まないようにしなければと一層意識するようになりました。
学んだこと LT 会
若手のエンジニアを中心に開催されている会です。 隔週開催で、発表者が業務内外で学んだことをテーマに話します。 例えば、読んだ本やブログの内容の共有や資格の取得報告などがあります。 テーマの縛りがゆるいため、最も多様性に富んだ会になっているように思います。 学んだことを気軽にアウトプットできる場としても重宝しています。
因みに、LT といえば 5-10 分くらいが一般的ですが、この会はだいたい 30 分の発表 x 2 本で回しています。 会を始めた 20 卒の方に聞いてみたところ、昔はそれくらいの気持ちだったが、盛り上がってしまったんだとか。
この勉強会の詳細は下記ブログでも紹介しているのでこちらも見ていただけると幸いです。
おわりに
今回は社内で開催されている勉強会のうち、筆者が比較的よく参加しているものについて紹介しましたが、上記以外にも例えば↓のような勉強会もあります。
- frontend 共有会(フロントエンドのトレンド等を共有する会)
- Gunosy DM(推薦システムなどに関する論文を読む会)
勉強会を行うことで技術的な情報共有ができるのはもちろんのこと、普段の業務では関わらないメンバーとコミュニケーションを取る機会にもなっています。 最近はリモートでの業務が一般的になっているためこうした機会は重要だと感じています。
次回は Rui さんの記事です。お楽しみに!