こんにちは、 id:sezemi です。 あと 3 週間ほどで入社から半年が経とうとしていて、念願の有給付与まであと少しとなりました。 待ち遠しい!
ちなみにアンドパッドには、有給付与までに 3 日間の入社時特別休暇があります。 インフルエンザやらコロナやらが流行っている中、この休暇があることで、とても助かっています。
さて、前年の 12/25 に Ruby 3.3 がリリースされました 🎉🎉🎉🎉🎉🎉 8888888
これを祝ってリリースパーティーを STORES さんと共催しましたので、今日はその模様をお届けします!
Ruby 3.3 リリパはオフラインがメイン
前回 3.2 のパーティー はコロナがまだ 5 類感染症移行前だったということもあり、会場参加人数は絞り、基本はオンラインで開催していましたが、 3.3 のリリースパーティーでは会場参加主体に変更しました。 おかげさまで会場参加の申込は満員 ↔ 増枠を繰り返すほど盛況で、結果的には、
- 91 名の会場参加 申込 → 77 名のご参加
- 91 名のオンライン参加 申込 → max 50 名の視聴
と多くの Rubyist にご参加いただけました。 とにかく凄いペースの申込と参加率で、ありがたい限りでした。
また今回から STORES さんと共催できることになり、会場提供 + オンライン配信はアンドパッド / 飲み物 + 食べ物の提供は STORES さんという体制になりました。 おかげさまで、年末にふさわしいパーティー感のある雰囲気になりました。
- お品書き
- STORES を利用している事業者さんのお菓子とクリスマス直後だったのでチキンとピザを提供しました。
そして、 前回 はオンラインの参加だった Ruby のパパ、 Matz さんにもオフラインでご参加いただけました。 私は Matz さんと Ruby コミッタ達のやり取りを初めて見たのですが、 "型" や it
の話などをオープンに、ワイガヤとツッコミ放題で会話されていて、 Ruby 開発者会議の雰囲気を味わうことができました。 面白いぞ、 Ruby コミュニティ。
Ruby 3.3 リリパの模様
では、リリパの模様をレポートします!
我らが hsbt が司会進行を務め、 STORES CTO の藤村さんのカンパイのご発声で、リリパが始まりました。 面白いのはパーティーということもあり、各テーブルに食べ物がセットされた状態で、食べたり飲んだりしながら 20 分~ 30 分のトーク + 10 分程度の歓談を繰り返し、とても自由でワイガヤした雰囲気で進んだことです。
コミュニティのミートアップにはこういったパーティスタイルもありですね。
- STORES 藤村さんからカンパイ
- 飲食は STORES さんからの提供
- matz さんからの 3.3 リリースにあたってコメント
- ほとんど自分では手を動かしていない(笑)
- Ruby コミュニティが動かしている
- Ruby コミュニティありがたい!
- リリースマネージャ 成瀬 さんから 3.3 の見どころ
- 実装面の改善
- Prism
- RJIT / YJIT
- 実装面の改善
- パーサーのお話を kaneko.y さんと 成瀬 さんから
- 成瀬 さんから Prism と parse.y の関係を解説
- kaneko.y さんによる parse.y の解説と 2024 のやりたいこと
- matz さんからの "なぜ、こんなことになっているのか歴史的経緯の解説"
- akr さんのいい質問と kaneko.y さんのいい回答
ここで初めての歓談タイムを迎えました。 本来なら参加費を払って聞くようなお話を、ピザやフライドチキン片手にしながら聞くという贅沢、それがリリパです。
また至るところで、廊下会議やもくもく会が行われていました。
- _ko1 さんから YJIT の update ポイントと解説
- Shopify チームががんばって YJIT をプロダクションに入れたよ → コードを見たけど、たぶん問題ないよ
- 素晴らしいので、みんな試してみるといいよ
- ちなみに、会場にあるフライドチキンは私も運んできたよ
- _ko1 さんから M:N スレッドスケジューラの解説
- 今の状況としては積極的に使ってね、という訳ではない
- こんなことをフューチャープランで考えてるよ
- matz さんとの質疑応答
- mame さんが型方面のアプデに関してお話を進行
- soutaro さんから RBS 3.4 の紹介
rbs validate
コマンドがいい感じになったよRBS::UnitTest
が入ったよ- ksss さんによる
rbs diff
なども入ったよ、ありがたい!
- ぺん! さんから RBS の型情報をもとにした IRB のメソッド補完について
- mame さんから「なぜ Prism を使っているのですか?」という質問と回答に端を発し、ワイガヤ討論
- soutaro さんから RBS 3.4 の紹介
ここまで進んだところで歓談タイムとなりました。
そして、今回のリリパでは海外からの登壇があり、次のパートでは Stan Lo さんをオンラインで繋いでトークいただきました。 Stan, Thank you for the IRB talk and great improvements !!
twitter.comIt's a great honour to remotely present IRB & Reline's improvements at the #ruby33party 🙌 pic.twitter.com/0SrMxP6QY3
— Stan Lo @[email protected] (@_st0012) 2023年12月26日
- Stan Lo さんから IRB in Ruby 3.3
- better debugging with
irb::rdbg
session - Better autocompletion
- Usability improvements
- IRB for Ruby 3.4
- better debugging with
- IRB チームの自慢 デモを添えて
- ぺん! さんと ima1zumi さんと hasumikin さん
- ぺん! さんによる IRB のデモ
- hasumikin さんから「色付けがいい感じになったし、いろいろ設定を変えられるよ」
- ima1zumi さんから「インストールして使ってね!」
- a_matsuda さんから IRB::TypeCompletor を IRB 本体にマージしてほしい、とリクエスト
- ima1zumi さんの回答「使ってみて、便利だ!という声に溢れたら、いれやすくなるので、みんな使ってね!」
ここにきて場のワイガヤ感が高まり、次の発表が始まっても席に座らなくなってきている問題が出てきました。 いい大人なのに盛り上がりすぎだろ、 Rubyist とリリパ ... 。
そして最終パートです!
- kateinoigakukun さんの自慢: ブラウザで実行できる Ruby Playground のデモ
- https://ruby.github.io/play-ruby/
- PR に Playground のラベルをつけて workflow を回すと、 Playground 上で試せる ex. https://github.com/ruby/ruby/pull/9199#issuecomment-1869478683 (会場が一番盛り上がる)
- 2024 がんばることは今 4675 行ある ruby の build をいい感じにする https://github.com/ruby/ruby/blob/master/configure.ac
- hsbt の業務連絡 default gems で新しく出る警告について。 変なエラーなどがあれば教えてください
- _ko1 さんと mame さんで 3.3 の紹介記事を出したので、読んでね
- mame さんの自慢: 3 年放置されていた名前問題を解決したよ
- 詳細: https://product.st.inc/entry/2023/12/25/160504#名前解決が割り込み可能になった
- tagmoris さんからの質問と mame さんの回答
- it の話 matz さんと _ko1 さん
- 詳細: https://product.st.inc/entry/2023/12/25/160504#無引数-it-が警告されるようになった
- matz さんが説得されるくだりの解説
- a_matsuda さん「本当に it はよくなったよ、 3.3 、 3.4 の 最重要 目玉 機能!」
- hsbt からアンケートのご案内とクロージング
- 3.4 の開発始まったよ!
- RubyKaigi 2024 のプロポーザルも始まったよ
このあと、(すでに懇親会の様相でしたが)懇親会タイムになり、思い思いのことをして過ごす Rubyist たちでした。
まとめ
Ruby 3.3 のリリースを祝して、STORES さんとアンドパッドでリリースパーティーを共催しましたので、そのレポートをお届けしました。
おかげさまで沢山の Rubyist にお集まりいただき、大満足してお帰りいただきました!(アンケートの結果は最大満足度が 5 のところ、平均 4.8 でした! ヤター!)
そして会場がワイガヤする中、オンラインで視聴いただいた Rubyist の皆さま、ありがとうございました。 アンケートの中に「子育てなどでスケジュール調整が難しく、オンラインでも参加できてありがたかったです」というコメントが寄せられ、私自身初のハイブリッド配信だっただけに、小躍りしてしまいました。
リリパで披露された自慢話は gihyo.jp の特集でも触れられていますので、詳細はこちらまで。
では、 RubyKaigi 2024 も盛り上がっていきましょう!! (ブースが当たりますように(切実))
アンドパッドでは Ruby のリリースを心から喜び、 Ruby を使って建設 DX を進める Rubyist を絶賛大募集しています。