タカツテムの徒然雑記

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神無き世界のカミサマ活動 (10) 感想

ユキトの考え方は姉妹愛を前に完全否定された。だから暴走するユピテルを止められるのは人を大切に想う心を持つ者となるわけか
最も適役となるのはやはりユピテルの姉であるスムマヌスだけ。妹を真摯に思うスムマヌスの言葉がひた隠しにしてきたユピテルの姉妹愛を表出させる展開は良いね
そうして露わになった想いが有るから、ミタマやガイアの手助けによって2人の姉妹愛は完全となり、邪魔者であるミサイルを粉砕する流れへの納得感が増す

それにしたって戦場のど真ん中で愛を叫ばれたユピテルの恥ずかしさは天井知らずだった気がしなくもないけど(笑)


前巻にて恐ろしげな雰囲気と共にロキと結んでいると知れたミタマ。56話ではその点を更に深堀りしていたね
他者を騙す事に関し天性の才を持つロキを上回る暴力を披露したあのミタマは普段のミタマとは全く別の神性を持つ人物だね
そのような存在を前にしたからか、本心を明らかにしてこなかったロキでさえも告解する如く自らの底の浅さをひけらかす
進んで破滅したようにしか見えないロキ。けれど彼女が最後まで執着していたのはユキトだった筈。明らかにされなかった心の奥底に隠された彼女の本心は如何なるものだったのだろうね?

ここまでミタマの邪性が強調されれば、普段ユキトの傍に居るミタマが何者か判るというもの
だからってユキト達を突然襲撃した上に狙いはアルとシルと公言する狙いがどうにも読めないけれど

ミタマの本体が現れ、神としての逸話も明かされた
こうなってくるとユキトが鍵になってくるような
これまでのミタマはユキト至上主義で彼の信仰心を欲していた。対して新たなミタマはユキトに目もくれず。この差が事態打開の突破口となりそうな気がするけれど⋯⋯