はてなブログに移ります

ブラウザのアドレス欄に「d」と入力すればyomoyomoさんの日記のURLが表示されるくらい、はてなダイアリーといえばyomoyomoさんの文章が読める場所という生活が続いていたのですが、そのyomoyomoさんのYAMDAS現更新履歴ã‚‚更新停止するということで、私の中のはてなダイアリーはついに幕を閉じた感があります。

Webの世界の流れは日記からブログを経てソーシャルに移行しきったわけですが、その一方で、2016年はTwitterの身売り騒動からFake News騒動に至るまで、ソーシャルな情報発信に限界を感じさせる年でもありました。あるいは2017年はソーシャルからの揺り戻しで、ブログやその進化形が求められているのかもしれません。何かツールを作ってみるのもよいのかもですね(とはいえ個人的にはRe:VIEWの方が優先順位が高いので、それ以外のツールを作る余裕はあんまりなさそう)。

そんなわけで、周回遅れではありますが、とりあえずこのはてダは2016年をもって更新終了にして、はてなブログを使ってみることにします。移転予定地は http://takahashim.hatenablog.com/ です。


それはさておき、yomoyomoさんおつかれさまでした。引き続きよろしくお願いいたします。

Re:VIEW 2.0

出ました。

もうちょっと思い切って整理すればよかったかな…というところもあるけど、それは2.1以降で。非互換についての簡単な紹介はqiitaに書きました。

今後の展開についてはwebmakerが重要だと思うので、webmakerについてはもう少し詳しく書いておきたい。

PEG版はこれから頑張ります。

『完全独習ベイズ統計学入門』

完全独習 ベイズ統計学入門

完全独習 ベイズ統計学入門

三省堂本店で買ってきた。他に買いたかった本は売ってなかった。本店でもないのか…というがっかり感。

トピ本とトピックモデル本を読んだ感想としては、「『確率分布がまったく分かってない』というのがわかった」というところなので、このレベルまで落として勉強するつもり。
次は解析のやり直しかな……。

Re:VIEW developers meeting vol.2

いろいろ出た課題はissueに反映されている(はず)。

あとRedPenの伊藤さんが来られていて、以前試した時につらかった話をした。当時(2015年7月)はまだ完成度が高くなく、その後改善されているところもあり、今後の課題になるところもありそうだった。Javaは苦手だけどJSならかけそうというか、いっそtextlintと共有したいところではありそう。
とはいえRe:VIEWフォーマットの対応はできるとうれしいのかも。

日記力を高めたい

と思っている今日このごろ。

なんかどうでもいいことを雜に書ける、長くても短くても可、というWeb日記本来の強みを活かしたいなあと。

「ITエンジニア本大賞 2016年の技術書ベスト10」の各書籍について勝手に紹介

「編む庭」のほぼ裏番組になってしまいますが、明日はデブサミ2016で、翔泳社さんの「ITエンジニアに読んでほしい!技術書・ビジネス書 大賞」のプレゼンセッションがあるのでした。

今年は参加してないのですが(告知後に確認したら協賛お願いのメールが埋もれてました…。対応せずに大変失礼いたしました)、せっかくなので今年の技術書ベスト10になってた各書籍についてコメントしてみます。

『ITエンジニアのための機械学習理論入門』

ITエンジニアのための機械学習理論入門

ITエンジニアのための機械学習理論入門

ふだんはLinuxとかクラウドっぽい書籍を書かれいてる中井さんの書籍です。ちょっと意外ですが、本書では機械学習についての理論の説明+Pythonでの実際のサンプルについて紹介しています。
理論寄りの書籍にしては技術書っぽく(?)書かれていて、学生や研究系の方向けの書籍よりはエンジニアの人でも読みやすい(気がする)のと、ちゃんと動くサンプルがついてるのがポイント高いところでしょうか。とはいえ実際のコードは書籍には書かれてないので、別途ダウンロードする必要があります( https://github.com/enakai00/ml4se )。
機械学習よく分からないけど、ツール使うだけじゃなくて理論からちゃんと理解したい、という人向け。その代わり歯応えはあるので頑張りましょう。

『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門』

これはちょっと前から売れてた本ですね。クラウド全盛の時代に敢えて/だからこそオンプレ、という感じで、仮想化じゃないネットワーク構築のための技術について詳しく紹介されている本です。
ほんとに「設計」という感じで、最近流行りのDevOpsがどーしたとかInfrastructure as Codeがどーしたみたいな話は一切ありません。もっと下(インフラ的な意味で)というか上(設計的な意味で)というか。いわゆるネットワークエンジニア的なお仕事をしようという方や、興味のある方はぜひどうぞ。

『Web API: The Good Parts』

Web API: The Good Parts

Web API: The Good Parts

ITエンジニア本大賞は刊行時期の縛りを入れていないので時間感覚がよく分からなくなるのですが、これも2014年の本ですね。
翻訳書で知られるオライリー・ジャパンの本ですが、これは翻訳ではなく水野さんが書かれた本で、ブラウザが使うHTTPではなく、サーバやアプリなどがHTTPを叩く、いわゆるWeb APIに特化された珍しい本です。
Web API周りは進化が早いので、2016年はこの辺りの議論を踏まえた上で、JSON的なデータのSchemaをどうするか問題とかがホットになっているような気がしますが、もちろんそれはこの辺りを知らなくて良くなったわけではぜんぜんなく、単に「知ってて当然」ということなので、よく知らない人は素直に本書を読まれると良いかと思います。

『SQL実践入門』

SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB+DB PRESS plus)

SQL実践入門──高速でわかりやすいクエリの書き方 (WEB+DB PRESS plus)

ミックさんはSQLについての著作で知られていますが、本書は比較的応用寄りというか、SQLをある程度知ってる人がさらにその使いこなしをするための本になっています。なんせ第1章から実行計画の話が出てくるくらいです。「WHERE句で条件分岐させるのは素人」とか言われると「素人ですみません…」という気分になってきますが、CASEやウィンドウ関数を早い段階で紹介してるところからもガチっぽさが感じられます。
世の中NoSQLが流行っても、結局人類の9割はSQLから逃れられないような気もするので、よりよいSQLを学びたい方は本書を読んでより良いSQLが書けるように頑張りましょう。

『数学ガールの秘密ノート/ベクトルの真実』

ベクトルのマミ、ではなくて真実です。言わずと知れた人気シリーズ『数学ガールの秘密ノート』の、第6巻になります。
本書は最初はいきなり力学の話から始まって、『物理学ガール』っぽい雰囲気もありますが、普通にベクトルの話になります。秘密ノートなので線形空間とかベクトル場とかになったりはしないので大丈夫です。中学高校の頃は数学さぼってしまったため数学分からなくて生きるのがつらい、という方は秘密ノートを読んで頑張りましょう。人生いろいろあります。

『その数式、プログラムできますか?』

その数式、プログラムできますか?

その数式、プログラムできますか?

この本は手元に見つからなかったので、ちゃんと説明できなくてすみません…。
タイトルからは、数値計算とか数式処理みたいなものをプログラムで何とかする本か、数学が得意な人向けのプログラミング入門本ぽくみえますが、ちょっと違って、数学的な考え方とプログラミング的な考え方が相通じるものだ、というようなことを解説している本(だったはず)です。数学好きな人が推したのでしょうか。
数学が苦手な人にはちょっとつらいかもしれませんが、類書はあまりない本なので、興味のある方はぜひ。

『達人プログラマー』

達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道

達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道

  • 作者: アンドリューハント,デビッドトーマス,Andrew Hunt,David Thomas,村上雅章
  • 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
  • 発売日: 2000/11
  • メディア: 単行本
  • 購入: 42人 クリック: 1,099回
  • この商品を含むブログ (347件) を見る

Dave and Andyの、今となっては「古典」とも言って良いような本ですね。
優秀なプログラマを目指す方のために、具体的なプログラミングテクニックや設計技法でもなければ理論的な話でもなく、実践的な考え方・アイデア・やり方を紹介する本です。現在の状況と比べると古びているところもなきにしもあらずですが(そもそも品切れで入手困難なのですが)、その背後にある知識は今でも十分通用するものです。ずっと前に読んだわ―という方も、機会があれば再読していただきたい本ですね。

『ハッカーの学校』

ハッカーの学校

ハッカーの学校

こちらは『ハッカーの教科書』などで知られるIPUSIRONさんが、1年ほど前に書かれた本ですね。
内容としては、ハッカー云々というよりも、わりと基礎的なネットワークに関する手引的な入門書として使えそうな気がします(というかハッカーのことはよく知らないので)。ネットワークのプロトコルとかに詳しくない方であれば、クラックしたりされたりすることがない方でも、ネットワークのお勉強として本書を読んでおいてもよいかもしれません。
ちなみに昨年末には『ハッカーの学校 個人情報調査の教科書』も出ましたが、こちらはもっとやばい感じで、ソーシャルからフィジカルまで個人情報についてのあれやこれやが書かれていて、悪用厳禁感に満ち満ちています。個人情報に興味のある方はこちらもどうぞ。

『プログラマ脳を鍛える数学パズル』

数学パズルと聞いてどんな数学なのかと思いきや、そんなに数学数学した本でもないです。雰囲気的にはアルゴリズムパズルっぽい感じのプログラミング本、というところでしょうか。
コードはRubyで、しかも単に解法を載せるだけではなく、単純な書き方を出した後でより最適化した書き方も教えてくれたりするなど、Rubyのプログラミングの勉強にもなる感じです。

『理論から学ぶデータベース実践入門』

これはサイオスさんのブログでも絶賛しましたが、大変素晴らしいデータベースの理論と実践を学べる本です。
理論の本とか実践の本とかはいくらでもあるわけですが(とはいえ日本語で読めるDBの理論の本は残念ながら多くないのですが)、その両方がバランスよく書かれている本というのはそうそうないわけです。その点本書はまさに理論と実践の橋渡しをしてくれる本で、こういう本が出版されるのであれば日本語の技術書の世界にも明るい未来があるのでは、という気分になります。
先ほども書きましたが、人類の9割はSQLから逃れられない上に、本書はNoSQLにも触れているので、人類なら誰が読んでも大丈夫でしょう。ぜひどうぞ。



ビジネス書の方は読んでない本も多いのでそれぞれのコメントは書きませんが、『HARD THINGS』は噂通りの生々しさでぐっときますね。起業したい人にはおすすめです。

明日のプレゼン大会も盛り上がることを期待しております。

はてなのイベント「編む庭」に参加します

日記書くのは久しぶりすぎてはてな記法を忘れた…と思ったらわりとおぼえているものですね。もう明日になって今更感がありすぎますが、そもそも参加募集はとっくの昔に締め切っているので、気にせず告知してみます。

私自身はそもそも編集者でもなんでもなく、Web屋さん→電子書籍屋さんというキャリア変遷の人間なので、「編集についてのイベント」にはだいぶ場違い感もありますが、相手が旧知のid:mohri さんだし、私の後は内沼さんが控えているので何とかなるといいなあ、くらいの気持ちでお話しさせていただければ。そういえば会社作る前、id:mohriさんに編集の価格感を相談してみたら、これは編集者さんにお仕事お願いしたら会社潰れるなあ…と思ったことをさっき思い出しました。明日はその話をするべきなんでしょうか。

当日参加される方はお手柔らかにお願いいたします。あと、何かの形でオフィシャルの報告的なものもあるそうですし、今後も開催するそうなので、はてなと編集(はてなで編集)に興味のある方はそちらの方をご期待ください。