2011/06/07

アイドル伝説えり子　第49話「さまよい装飾曲（アラベスク）」

（C）ビックウエスト

えり子がアイドルという存在について深く悩み始めます。

「皆さん、こんばんわー♪ツアーの最初の福岡で、こんなに沢山の人に
集まってもらって、とっても嬉しいです。色んな所に色んな人がいて、
色んな触れ合いがあって、そして色んな歌が生まれてくる。
私はそれをいつまでも大切にしていきたい。今日のコンサートからも、
きっと新しい何かが生まれます。私はみんなのそよ風になります！」
えり子はアイドルとして絶頂の時期を迎え、全国ツアーを始めるまでに至りました。
ファンの人達をとても大切にしてきたから、ここまで人気が高くなったのでしょう。
新しい曲も次々に披露していましたね(*´ω｀*)

人気が高くなってくると、ファンの人達にも追いかけられます(＾ω＾)
さすがに大勢の人たちにサインをしてあげる事は難しいみたいね。
えり子は、サインを貰うために待ってくれた小さな女の子に対して
大変申し訳なさそうに思っていました。人気アイドルゆえの悩みです。
この事がきっかけで、えり子の心に疑問が生じてきたのかもしれない。

ツアーでは、「私はそよ風」や「連れてって」の他にも、最新曲の「NEXT」も
披露していました。テレビの中継も入って、歌手生活はもう順風満帆です。
発売されたCDも売切れているみたいだし、売れっ子の人気歌手ですね(*´ω｀*)
大人から子供までの幅広いファンに支持されて、まるで国民的アイドルです♪

忙しいえり子にとって、麻美との電話は唯一リラックス出来る時間かもしれません。
「えりりんは、みんなのアイドルだもんね。」
珍しくえり子の方から麻美にどこかに遊びに行こうと誘っていましたね。
いつもの麻美なら喜んでお誘いを受けるはずなのですけど断ってました。
「（あさみ、私が忙しいのをわかっているから誘わないんだ・・・。）」
どうやら麻美は忙しいえり子の事を気遣ってあげてたようです。
でも、えり子としては、それがちょっと寂しさを感じるのでしょう(´・ω・｀)

「アイドルって何？・・・みんなのアイドルってどういうこと？」
えり子は少しずつ自分の存在について疑問が膨らんできている様子です。
ファンの人達が持つ自分のイメージにも戸惑いを感じ始めていました。
ファンの人が本当の自分を見ていないのでは？と不安に思っているのかもね。
でも、ドラマとかにも出演するようになったら、そう思われるのも
仕方がないような気もします・・・。ちょっと贅沢な悩みかも？(＾ω＾；)
とにかく、えり子としては本当の自分自身を見て欲しいと思っているのでしょう。

そんな不安を抱きながらも仕事を続けるえり子でしたが・・・
「ファンって何？・・・ファンと友達は違う。でも・・・」
握手をしている時も、ファンの人達との距離感を感じていました。
たしかに皆はえり子の事を知っていますけど、えり子自身はファンの
一人一人を知っているわけではありませんものね・・・(´・ω・｀)
えり子の理想とするアイドル像というものがよくわかるのですが、それは
あまりにも理想的すぎてとても難しい事だと思いますゎ(´・ω・｀)
それでもえり子はファンの人たちと触れ合いたいと願っているのですね。

「私の歌を聴いてくれる人達との間には何の触れ合いも生まれない。」
えり子はテレビに出演している自分を見てさらに疑問が膨らんでいってました。
今までの自分がやってきた事を回想しながら色々と思い悩んでいました。
「私はなぜ歌っているの？」
自分の映像から目を背けるようにテレビのスイッチを切ったのが印象に残ります。
あたかも今の自分を否定しようとしているかのようにも見えました(´・ω・｀)

それでも、アイドルの仕事は続くので頑張らないといけないのですが、
えり子が次の仕事場に向かう途中で町を彷徨っていました。
これは相当重症な感じがして心配です。大丈夫かなぁ？(´・ω・｀)
とにかく、クライマックスに向けての最後の試練が始まります！