KAIZENの戦略ミーティング
昨日は、早朝から鎌倉でKAIZEN platformの合宿でした。
我々KAIZEN platformは、毎月1回の戦略MTGをやっています。
ほぼ全員家族持ちというおじさんスタートアップなので、合宿と銘打っても基本日帰りです。
今日は、その内容について少しご紹介したいと思います。
朝から江ノ電で高校生の通勤に巻き込まれながら、会場に向かうと・・・
富士山と江ノ島が!!
こんなに綺麗に見えるのは、とてもラッキーとのこと。
幸先がよくてテンションが上がりました。
実は今回約40%くらいの時間を使ってKAIZEN platformのコンセプトやビジョンの話に時間を使いました。
それが、来年から本格展開をはじめる世界展開にとても重要だと考えているためです。
僕は、前職リクルート社長の峰岸さんから退職する時に
「世界で勝負するなら日本を売れ」
とアドバイス頂いてから、創業し今に至るまで、ずっとこのことを考えています。
きっと我々自身の良さや強みを再認識して、
それを事業のコンセプトに活かしたい、世界で戦えるケーパビリティに落とし込みたい。
ということで、KAIZENのメンバーと一緒にそれを考える時間をとりました。
というわけで、日本のコンセプトというテーマに基づいて
禅寺と法然について少し皆で勉強しました。
その後さっそく会場近くの光明寺へ
立派な山門でした。
それぞれが思い思いに、日本の良さってなんだろう?
と禅寺を見ながら、約1000年前に想いを馳せていきます。
メンバーの中に宮大工の孫がいて、話を聞きます。
たぶん、その時代をつくった人は
何かを変える挑戦をした人たちだと思います。
1000年前のスタートアップと彼らの仕事や思想がそこにはありました。
1000年前のスーパーエンジニアとスーパーデザイナーがつくった空間に
1000年後のエンジニアとデザイナー、ビジネスデベロップメントからデータサイエンティスト達が触れているという不思議な光景。
日本のUXを堪能し、
感想をシェアしていきました。
とても面白かったです。
フロントエンドエンジニアが、あるべきところにあるべき彫刻を置いているという作り手の視点での発想で意見を言えば
プロダクトディレクターが、中に入って配置から風景含めてUXについて考えられていると気付きを共有。
宮大工の名前のシールに注目する人がいれば、浄土宗のマーケティングの発想について感想をぶつける。
その中で、僕は3つのキーワードについて話しました。
一つ目がMinimalism「引き算の美学」
枯山水は、水を表現するのに水を引いてしまう
法然が、沢山の教典の中から南無阿弥陀仏を抜き出す専修念仏のアプローチ
引き算の美学がそこにはあり、引き算のメリットがある
我々はそれを大切にしたい
2つ目が、Detail「神は細部に宿る」
とにかくディテールにこだわる気質
禅寺でも、シンプルながら細かい装飾や細工にこだわり、
ロジックや整合性にこだわってしまうこの気質
これを我々は武器にしたい
3つ目が、Continuity「永遠のβ版」
100年前の光明寺の写真と今を比べると全く借景は異なるものの
共通したイメージやそれぞれの美がある
1000年続いている中に、
その時の人々がチューニングしながら、
同じ状態をただ維持するのではなく、
時に大胆に挑戦し、姿を変えながら、
それぞれの時代に合わせていく。
これを我々は価値としたい。
そもそも「改善」という言葉をwikipediaでひいてみると
こんなことが書いてある。
「現場の活動で」
「ユニバーサルに通じるもので」
「その範囲は広範囲にわたり」
「自らで知恵を出して変えていくもの」
「一度で終わらずに持続的、継続的にexecutionしていく」
と書かれている。
僕らは世界を良くするために存在してるんだということを皆で確認しました。
シリコンバレーにも似た言葉があります。
これを本気でやっていこうと宣言しました。
その後、
グローバルにどう行くか?
現状のビジネスの課題は何か?
必要なリソースは何か?
など、重要な議論をほぼぶっ続けでやりました。
最後に、「色々課題が山積だね」と話しながらも、皆でスッキリ終われたのは
たぶん1000年前のスタートアップたちもきっと同じだったはずだ
という確信があったからだと思います。
ずっと、リソースもない
権威もなければ
誰から見てもちっぽけな存在
ただ、少しでも世界を良くしたいという気概だけがあったはず。
今の我々ときっと一緒。
だから、僕らにできないはずがない。
1000年後にも残せるコンセプトにしようと話をしました。
そして、それがKAIZENの世界戦略のベースを支えてくれるはずです。
僕らは、日本の特徴を強みに変えて、
それを世界に提供していきたい!と考えています。