アイデア発想術11「ブレインストーミングを台無しにする六つの落とし穴」
今回の参考文献
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー,Tom Kelley,ジョナサン・リットマン,Jonathan Littman,鈴木主税,秀岡尚子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
- メディア: 単行本
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アイデア発想術10「よりよいブレインストーミングの七つの秘訣」 - sta la staの続きです。
ブレインストーミングを成功させる秘訣の次には、それを失敗させる落とし穴についてご紹介。
落とし穴1:上司が最初に発言する
上司が口火を切り、会議の議題や範囲を決めてしまうと、あっというまにブレインストーミングの自由は奪われてしまう。(p.77)
新しいアイデアを求めていると言いつつ、製品化や特許につながらないアイデアはダメだと言う。飲み会の席で「今日は無礼講だ」と言いつつ結局怒るというパターンに似ていなくもないでしょうか?
そんな上司への対策として本書に挙げられている方法は、
そんな上司にはコーヒーをとりにいってもらおう。ドーナツでもいいけれど。(p.77)
落とし穴2:全員にかならず順番がまわってくる
全員に発言をまわすやり方は民主的ではあるけれど、無駄です。
落とし穴3:エキスパート以外立入禁止
各部門のトップばかり集めてもダメ。その場に多様性をもたらす人選が必要です。
意外な人物が意外な洞察力を持ち合わせているかもしれませんよ。
落とし穴4:社外で行う
海や山、リゾート地でブレインストーミングをすると逆効果になる場合があるそうです。
離れた場所でやるのもけっこうだ。しかし、求めていることは何かを忘れてはならない。望んでいるのは、クリエイティビティの快感が海岸に吹くそよ風と同じくらい頻繁にオフィスを吹き抜けることであるはずだ。(p.78)
落とし穴5:ばかげたものを否定する
アイデアを否定しないのは基本ですが、それがあまりにも現実離れしすぎているとついつい否定してしまいがちです。でも否定しちゃダメです。
そうしたアイデアは、これがただの義務的な仕事でないこと、どんなことでも役に立つこと、そして問題を解くのはとても楽しいのだということを全員に思い出させてくれる。(p.78)
落とし穴6:すべてを書きとめる
ブレインストーミング中の発言全てをノート等に書きとめると、それに気を取られすぎて本来の目的に集中できません。またそのノートが何かの役に立つこともほとんどないでしょう。
何かに書いて説明したいときはアイデア発想術10「よりよいブレインストーミングの七つの秘訣」 - sta la staの秘訣5のようにスケッチしたり大きな紙に気ままに書いたりするとよいようです。