口から出まかせ日記【表】

こんな寒かったっけ冬

無人販売所でガチャを引く。

 

田舎あるあるというか、うちの近所には無人販売所がけっこうあります。と、ここまで書いて、「いやいや、無人販売所なんて都会にも普通にあるんじゃないかねぇ。家庭菜園やってる人もいるだろうし」と思って東京近辺を調べたら、はい普通にありました。というかグーグルマップで無人販売所の位置が分かるんすね。知らなかったぞい。

 
(世田谷とか板橋とかそのあたりにあるようです。六本木には皆無)


とりあえず、場所に関わらずどこでも見かけるのはコインロッカー式の無人販売所ですね。ちょうど靴箱ぐらいのスペースに袋詰めの野菜や果物がおさめてあり、100円か200円を投入口に入れてガチャッとひねると扉が開いてゲットできる。養鶏所の近くで生みたての卵を同じようにして売ってたりもします。


あとは、ごく普通の棚とか箱の中に、野菜とか果物を置いて売ってるところもある。うちの近所ではこのタイプが特に多いんですが、バリエーションがけっこうありまして、崩れそうな掘っ立て小屋の中に置いてあったりとか、逆にちゃんとしたツリーハウス風の小屋の中で、監視カメラまでつけて野菜が並んでたりとか、天地の差があります。だから、休日に無人販売所を巡るだけでもけっこう勉強になる。なんの勉強になるかは知りませんがね(笑)。

 

 

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さらに奥深いのが、無人販売所の見た目から、売ってるものが美味しいかどうかは全く分からないんです。私自身、色々と販売所を巡って察したことですが、綺麗な見た目の販売所より、寧ろボロボロで蜘蛛の巣なんか貼ってるような所の方が案外、美味い野菜が並んでいたりする。


もっと言えば、同じ販売所であっても、間違いなく美味い野菜があれば、毎年のように失敗して不味い野菜が並んでいたりします。つまり作物を売ってる方の得意不得意がもろに出てくるわけなんですね。立派なナスはつくれるのに、大根はなんかに齧られて穴だらけだったりとか。ブドウは甘くて美味しいけど、リンゴはどういうわけか全然甘くないとか。季節によって出来が違うというのもあるでしょうけど。


あと、今まで育てたことが無い野菜を興味本位で育ててみたから、それをとりあえず販売所に置いてみようか、みたいなノリも感じます。サツマイモとか玉ねぎが並んでる脇に、あきらかに場違いな奴が並んでたりするんです。ボンジュール。とりあえず挨拶してから買って家に持ち帰り、ネットで調べながら食べ方を模索したりしてます。


ソシャゲの影響ですっかり「ガチャ」が世の中に浸透しましたが、無人販売所もある意味、リアルなガチャ要素の宝庫かなと。行ってみないと何が置いてあるか分からないし、行ってみたところで微妙な野菜や果物しか売れ残ってなかったりする。でも、こういうのって趣深い、実はどこかホッとする感覚じゃないかと思ったりもします。



リンゴの唄 - 並木路子、霧島 昇 (1946)

地元の果樹園ではリンゴの収穫が始まってます。販売所にもリンゴが並び始めました。