ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

男性使用人編の制作本格始動

ということで、新刊(夏コミ向けです)の制作を本格的に開始しました。今現在は一番情報が多く、難しい、そして面白いFootmanの整理をしています。最初に買った英書『THE COUNTRY HOUSE SERVANT』、その6割はランドリーメイドという極めて異常な(タイトル…

ペーパー暫定版完成

ひとまず、ペーパーを作り終えました。英書の翻訳は短くて面白そうな箇所を捜して、2冊から翻訳しました。全4ページです。 1:面接のときの質問項目(侍女、のですが) 2:『Avoid being〜』の序文 後者の方は、「メイドの勤務時間と仕事内容」+「して…

委託開始

『とらのあな』にて委託が始まりました。今のところ、秋葉原店だけみたいです。出庫情報なので、店頭に在庫が今あるかはわかりません。通販が出来るようになったら、また書きます。 委託は手数料分を頒価に上乗せしていますので、イベントに来られる方にはイ…

帝國メイド倶楽部向けに何か

毎回毎回、何かしら「これだ!」という英書を見つけ、その翻訳の抜粋を本巻の合間に出していましたが、今回は哀しいぐらいにネタがありません。制服系の資料(制服学部メイドさん学科で紹介されていた絶版本・英書)はあるのですが、整理するのが大変で、諦…

映画『戦争と冒険』

この前の04/26、テレビ東京にて『戦争と冒険』というチャーチルを主人公にした映画をやっていました。新聞で知ってビデオに撮っただけなのでまだ見ていませんが、ボーア戦争に従軍した頃だそうです。 なぜヴィクトリア朝と関係するかといえば、チャーチルは…

チャーチル

今日も午前様でした。 GW中はほぼ出社することになりそうなので、6月まで暇になれそうもないです。休日出社の分はコミケの当落通知が来るという05/28以降に消化しようと計画中です。

『英國戀物語エマ』第四話

果たして毎週続けられるのか疑問ではありますし、詳しくないネタも増えてきました(車やテニス)ので、やや疲れ気味でもありますが、作品の中に織り込まれたヴィクトリア朝的な描写や要素についての解説などを行います。 描写の解説面で説明の都合上、描き方…

委託をお願いすることになりました

送付した同人誌が無事に審査を通過しました。発行が比較的新しい=初期に比べて完成度が高く、納得して送り出せる3巻と4巻を委託することで決まりました。委託先は『とらのあな』になります。 3巻:メイドさん前編(家政編)750円:A5:108P 4巻:メイド…

『Avoid Being a Victorian Servant! 』

キワモノっぽい絵ですが、最近発売されたばかりのヴィクトリア朝使用人に関する資料本です。予約段階で購入しましたが、届いた本は…… 主人公は『シャーリー』よりも年下の12歳の少女、イギリスの労働者の娘です。その娘である「あなた」が、使用人として働く…

メイドのヘッドドレスはいつ登場したか?

きっしーさんのコラムで思い出したのですが、コミケットスペシャル4で、話をした方から「メイドの頭にある装飾的なヘッドドレスはイギリスではいつぐらいに広まったのですか?」「あれは日本的なアレンジですか?」と質問され、明確な回答が出来ませんでし…

Luv-Parade

『M.O.E』でお世話になったきっしーさんのサークルも『帝國メイド倶楽部』(&コミティア)に参加されるとのこと。『M.O.E』の増刷も決まり、久我の所でも置かせていただきます。最新のコラムで、「メイド服と主人の考える格式について」を記されております…

電脳メイドしづ子20GB

メイド系ニュースサイトとして不可欠な存在ではありますが、『英國戀物語エマ』の解説をご紹介いただいています。ありがとうございます。今回は『帝國メイド倶楽部』に直接参加されるとのことで、新刊を楽しみにしています。

イギリス

以前、メイド喫茶を訪問するというコラムを掲載したAll About。今回はそのまま「イギリス」というテーマがスタートしていました。

英国式幸福論

元々、visitbritainという英国公式サイトがあり、その中でさらに特化されたものとして、英国政府観光庁による『英国式幸福論』というサイトが立ち上がっています。ブログも始まっているみたいです。以前は赤坂に観光庁の出張所があり、発行物を貰いに行きま…

情報サイトらしきことをしてみます

と昔書いておきながら何も変わらず。というのもなんなので、たまには書いていきます。

帝國メイド倶楽部・六参加サークルリスト公開

詳しくはこちらで。 http://www.costumecafe.com/maid/index.html どういうジャンルわけなのかわかりませんが…… 見たところ、150サークルぐらいです。 持ち込み部数は絞って……と思ったものの、前回のコミケットスペシャル4、コミケ67と部数を読み違え(読み…

『名探偵ポワロとマープル』

今日は『ダベンハイム失踪事件』でした。先週からずっとひたすらにDVD『名探偵ポワロ』を見続けていましたが、第一期にはこの事件も入っています。アニメの30分番組では構成が難しいですね。駆け足過ぎて。 イギリスのドラマ版を過去に見ていた頃は日本語(…

『英國戀物語エマ』第三話

作品の中に織り込まれたヴィクトリア朝的な描写や要素についての解説などを行います。 今回も原作を大事に、少しコリンや家族の比重を高めつつ、丁寧にロンドンの街並み(タワー・ブリッジ、エロスの像、リージェンシー・ストリート?)を描いていました。原…

帝國メイド倶楽部六向け新刊は放棄

忙しくて時間を確保できず、イベント向けの新刊は無理でした。印刷所に間に合わせられそうも無いですし、コピー本を製本する根性も無いです。元々コミケがメインなので、毎回の新刊を期待されていないと思います、ということで粛々と同人作業の整理をします…

メイド喫茶に

午前中の用事を終えてから、今日は友人がPCを買うというので秋葉原に行きました。中学ぐらいの頃は自転車で行ける距離にいましたし、初めて秋葉原で買ったソフトは『ファンタシースター』。その後は出来立てのソフマップでPC98を買い、楽しんだ高校時代へと…

『Below Stairs』(ASIN:0745102964)

『24羽の黒つぐみ』の話には、ある老人に長い間仕えていて、死後に何も貰えなかった使用人が出てきます。そんな使用人は意外と多かったと思いますが、かなり悲しい話もあります。 メイドとして働いていた女性Margaret Powellの本『Below Stairs』を読んでい…

『名探偵ポワロとマープル』

一昨日ぐらいからイギリスドラマ版『名探偵ポワロ』を見ていますが、今日のアニメはドラマ版の第四話に該当する、『24羽の黒つぐみ』でした。アニメ版のシナリオ展開はどうでもいいのですが、もうすぐアニメが終わるからか、メイドさんがふたりも出てきまし…

『英國戀物語エマ』第二話

先週に引き続き、細かい背景描写の解説などを行います。 描写の解説面で説明の都合上、描き方に踏み込んでおります。まだ見ていない方はネタばれになるかもしれませんので、ここから先は読まないようにお願いいたします。 正面玄関の使用コミックビームのCM…

使用人の世界

ヴィクトリア朝や文学について自分より詳しい人は大勢いるかと思いますが、メイドや使用人というジャンルは、日本の学者か研究者にとってほとんど未踏の領域です。和書の少なさがそれを物語っています。 日本においてこうした研究のほとんどは文学や女性史、…

ドラマ『名探偵ポワロ』

ストレス発散と言うわけでは無いのですが、ようやくDVD第一期を買いました。中学〜高校時代に撮り貯めたビデオテープが死に絶えたので買い直しをずっと検討していましたが、そろそろ頃合かなと、決意しました。 久々に見直していると、全然物の見方が変わっ…

久しぶりに

自分の限界まで集中して仕事をしているので、今週は余裕がありませんでした。新刊も怪しいです、というか多分無理です。今の会社に入ってから「自分の限界はどこだろう?」と、真剣に全力で働いていましたが、今時点では、まだまだ行けそうなものの体がやば…

『英國戀物語エマ』第一話

ついに放送開始しました。ストーリーや展開は時間差があることを考慮して、細かい背景描写の解説などを。ヴィクトリア朝を丁寧に、原作の雰囲気を大事にしている、原作『エマ』への深い敬意を感じた作品に仕上がっています。道具類や描写については小説と比…

近況と今後

この頃は年度末で通常の1.25倍ほど仕事が忙しく、その上、査定審査を受ける準備をしたり、今年度の目標を立てたり、英会話教室に通い始めたりと、大変な日々が続きます……DVD視聴もしばらく止まってしまいました。馬車馬のように働いた使用人の気持ちが少なか…

メイドさんはサラリーマン

『M.O.E』に寄稿したコラムの補筆のようなものです。 メイドさんはよく「神に仕える巫女」的な「奉仕・献身」のニュアンスで強く語られますが、それだけではない、というのが自分のメイド観にありますし、同人誌制作にもそれが反映されています。 責任感を持…

もう明日、アニメ『エマ』の放送開始です。

エイプリールフールと言うと、 『電脳メイドしづ子20GB』さんがすごいことに……