ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

雑談

Twitterでのつぶやきから:19世紀末のケータリング事業からメイド喫茶まで

たかとらさんの『カフェー考現学』に関する呟きを拝見し、買ったまま積んでいた同書を斜め読み。プランタンとライオンへの言及を見て、外食産業の帝国を築いた"J.Lyons & Co"の本を未読だったのを思い出し、読書というループ。2013-03-20 21:16:45 via web …

日本の女中(メイド)関連資料一覧を公開した理由

[特集]近代日本の女中(メイド)事情に関する資料一覧と題して、私がこれまでに収集していた資料名のリストを公開しました。 ここ数年、英国に限らず、世界中のメイド事情の構造を調べています。英国レベルですべてを深めることはできませんが、自分が生まれ…

メイド好きのルーツやメイド服を巡るTwitter上でのやり取りなど

この前、結構長めのやり取りがあって、自分としても新しい視点をいただけたのでまとめました。このところ、風邪気味で調子が悪く更新が諸々止まっていますが、病院で薬をもらってからだいぶ症状が改善しました。コミケの当落通知が06/03あたりなので、その結…

制服軸での1990年代のメイドブーム考察を公開

2月から準備していたコラムを公開しました。3月上旬に公開しようと思っていたのですが、いろいろとあって、見直しも入れるなどして遅れていました。見直しは際限がないので、この辺で区切りをつけました。 [特集]第2期メイドブーム(1990年代)〜制服ブーム…

制服軸での1990年代のメイドブーム可視化を試行中

1月は仮説『日本のメイドブームの可視化(第1〜5期)』と題して1990年代〜2000年代のメイドブームを5期に分類し、第1期メイドブーム「日本のメイドさん」確立へ(1990年代)を書きました。 現在はその続きの第2期として、1990年代の日本で生じた制服・コスチ…

2月の更新情報

1月に比較して、2月はあまり大きめの更新をできていません。テキストを書いているものの、まだ公開するレベルにないものが多数あります。とりあえず、過去のブログに書いた参考資料紹介を中心に、資料サイトの方に情報をまとめました。 最近の一覧です。 [小…

メイド喫茶ブームの可視化を行う素晴らしいデータが公開される

TAKATORAさんがメイド喫茶などの店舗データを自ら収集し、可視化を行いました。これはメイドブームを巡る日本の考察をする人間にとって、最も欲しかったデータです。欲しくてもその労力を思うと、とても出来ませんでした。 秋葉原のメイド・コスプレ喫茶&リ…

2011年01月にまとめて更新&メイドブーム第1期のテキストを公開

去年の年末までに書き溜めていたものと、今年になって修正したものを含めて、今月はアウトプットしました。まだストックはありますが、2月以降はボリュームが縮小していく予定です。何かこう、書きまくっていると思っていたら、去年年末の冬コミの新刊を作ら…

日本のメイドブームをフロー図にする試み中

日本のメイドブームは語り手によって期間や対象が異なっていて、だいたい5回ぐらいあるのが説明のしにくさなのかと思い、フロー図にする作業を始めました。 仮説『日本のメイドブームの可視化(第1〜5期)』 去年、日本のメイドブーム関連の情報一覧というの…

2010年『ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん』アクセスランキング・ベスト10

2010年の上位記事を掘り起こします。 ベスト10 1位:メイドブームの終焉は「衰退」か、「定着」か(2010/08/28) 私のメイドへの興味・入口は、『名探偵ポワロ』に出るような屋敷を舞台にした創作をしたいという動機でした。大学の頃から創作をしていて、卒…

2010年・日本と英国で「ヴィクトリア朝・メイド・屋敷」的な作品が豊作の年

今年は出版準備でかなり時間を費やし、入手した資料は大きく偏りが見られますが、その中でもこの界隈では記録に残りそうな作品が生まれているように感じられ、来年に向けた明るい希望を感じます。順位をつけるというより、テーマごとに区切ってみます。 基本…

星海社・最前線『非実在推理少女あ〜や』のメイド喫茶モデルがシャッツキステ

最前線にて連載中のシオミヤイルカさんの漫画『非実在推理少女あ〜や』第二話「あかげ・れんめい」第一回(原作/錦メガネさん)を読んでいたら、メイド喫茶が舞台となっていました。 編集部のブログを読むと、その舞台のモデルとなったのはシャッツキステだ…

自分でやらないと気が済まないものは何だろう

なんとなくなのですが、Twitterを始めてから、情報発信の方向が広がりました。元々、「自分が興味あること、伝えたいと思うこと」を発信する場としてホームページやブログを更新してきましたが、そのときの方向性はこれまでのテーマに準じていました。このブ…

星海社・『最前線』プレオープン

『最前線』 まずは、星の海への船出としては、ブリュンヒルトの出航か。赤と白は、バルバロッサとブリュンヒルトでしょうか。 赤字に白抜きだったので気づきませんでしたが、「赤と白」の組み合わせになじみがあるのはなんだろうとよく考えていたら、日の丸…

いろいろと調整中

出版の方は地道に進んでいます。書き直しが発生している分、校正の回数が増すと言うところやデザイン面での調整が増えています。『乙嫁語り』と同じ頃に出せたら良いなぁと夢想していたのが嘘みたいです。 まえがきもあとがきも、まだ全体ふがFIXしていない…

イギリス・ヴィクトリア朝中心の参考資料や情報収集サイト/テスト公開

『英国ヴィクトリア朝の暮らし[SPQR]』 http://spqr.sakura.ne.jp/wp/ 元のホームページを更新する手間があんまりにもあんまりなので、自分の勉強がてら、新しくテストサイトを構築しました。基本的には参考資料と現在進行形のイギリスの同時代関連情報、そ…

あんまり変わっていないところと、変わったところ

ちょうど救貧法や18世紀の使用人になった人たちの事情を調べていますが、勃興する中産階級側(勤労・規律遵守で稼いで実績をあげている人たち)の意見として、「貧困=怠惰=努力が足りない=自己責任」のような、勤労を尊ぶプロテスタント・ピューリタニズ…

シンクロニシティ的な何か再び

コミケ参加の前日、大学時代の友人から電話がありました。実に10年ぶりでしょうか。他の友人経由で消息のみ聞いていましたが、会うタイミングがなく、そのままに過ごしていました。久しぶりでしたが、会話も昔のように弾みました。 香港への単身赴任が決まっ…

息抜き

棚卸的というか、自分への真面目な決意表明的なものを書くと、楽しい反面、疲れもします。 ということで息抜きに来週は『空の境界』最終章を友人と見に行く予定です。 『サマーウォーズ』も見に行ってきました。真田様でした。なぜか大学の友人に長野県出身…

お台場でガンダムを見る

今日、友人たちとお台場にガンダムを見に行きました。コミケの予行演習のつもりというか、この日ぐらいしか都合が合わなかったので。お台場はフジテレビ含めた観光地なので、人の数がものすごいことになっていました。これとコミケがぶつかるのは、見たくあ…

秋葉原のシャッツキステとCOMIC ZINに行く

根詰めて働いていたので、休みを取って、1年ぶりぐらいに秋葉原に行きました。目的はシャッツキステの第二章(新店舗)と『COMIC ZIN』で自分の本がどうなっているのかを見に行くことでした。 シャッツキステ 久我はメイド喫茶に行った回数は常人より多いも…

シンクロニシティ

水曜日、英会話学校で受講生で経済学を専攻する学生と話をしました。久我は経済学部卒業ですが、経済学を真剣に勉強しませんでした。ただ、ひとりだけ尊敬できる先生がいたのを彼との会話で思い出し、また経済学をツールとして理解したジャーナリストを尊敬…

木星帰りの男?

自民党のアニメに登場する男性の声優が島田敏さんの雰囲気に似ています。 島田敏さんというと、パプテマス・シロッコです。木星帰りの男と、宇宙人的イメージを重ねた高等な戦略でしょうか? 島田敏さんという確証はないので思いつきメモということで。 で、…

読書の梅雨

最近は久々に読書シーズンです。司馬遼太郎さん三昧です。年齢によって視点が変わるので、読んでみると面白さが違います。今は『空海の風景』『菜の花の沖』『胡蝶の夢』を読破し、『坂の上の雲』と読み進めています。 『空海の風景』は小説というよりも、司…

試験中の部屋掃除みたいなもの。お役立ち系はそのうちに

ということで、あまりこのカテゴリ(ヴィクトリア朝や屋敷やメイドさん)のテーマに関係ありませんが、よくよく見ると繋がっています、という言い訳をしつつ。あと、デスクトップPCが使えないので、しばらくウェブ拍手が見られなくなりました。何かご連絡の…

いろいろとメンテナンス

長い間、更新していない気がしました。 最近、デスクトップPC(2004年購入)の具合が悪いと思っていろいろ試していたところ、ディスプレイが壊れていると判明しました。修理に出したので3〜4週間、戻ってこない予定です。 ノートPCがあるので大きな問題に…

河合克敏先生、森薫先生、梅田望夫さんの「好きを伝える力」

「とめはねっ!」ドラマ化決定、2010年1月より放送開始 NHKでドラマ化とのことで、河合克敏先生作品では初のドラマ化ですね。個人的には『帯ギュ』をアニメ化して欲しかったのですが、初のアニメ化は『モンキーターン』でした。 河合克敏先生の作品の魅力は…

偶然、本と出会うのは難しい

Under the Rose 6―春の賛歌 (バーズコミックスデラックス)作者: 船戸明里出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2009/05/23メディア: コミック購入: 11人 クリック: 77回この商品を含むブログ (69件) を見る 読み終えましたが、感想は後日にします。人間…

『東のエデン』登場アプリは人間をソーシャルブックマークする

『東のエデン』を見ていたら、学生たちが開発したアプリ「東のエデン」でいろいろと妄想してみました。特に事実の裏づけなどはしていませんし、垂れ流しです。 補足:既にそういう発想のサービスがあるようです(はてな経由で知りました) セカイカメラのタ…

ギネスビール社長・初代Iveagh伯爵のGamekeeper

ということで、Gamekeeperにも領域を広げています。最初はWestminster公爵2〜6代目に仕えたGamekeeperの話を読みました。お仕着せがあったり、「数千羽を一日で虐殺した」(=ではその数千羽はどこで調達した?」)という観点での補強資料があったり、領地の…