ブログのインデックス化

問題編

萌え理論Blog - ブログにありがちな3つの法則

  • ブログの三大問題
    • 惰性更新
      • 「更新に追われて、考えが断片化してしまう。」
    • 話題反復
      • 「特定の話題がループしている。また議論内容自体もループしがち。」
    • 意見調整
      • 「一度ある空気が広まってしまうと、それに抵抗するのは容易ではない。」
問題の補足

白い戯言 - 私的ニュースその1

自分が満足すればそれでいい

確かにそうですが、上の問題に薄々気付いてしまうと、自分自身でもやや不満なときがあるんですね。それで問題提起しました。

明日は明日の風が吹く - ブログにありがちな3つの法則

内容も変化が無いものが多い。

そうですね…前回の書き方では話題と内容が明確に区別されていませんでしたが、話題を繰り返すのは全然悪くないですね。それに専門的なブログが一つのテーマを追うのは自然です。例えば「最速インターフェース研究会」はAjaxの話題が多いけど、いつも斬新な内容です。問題は、同じ話題でかつ「内容も変化が無い」ものになります。

REVの日記 @はてな - "ブログにありがちな3つの陥穽を乗り越える為に"(←嘘)

そこまでしてなんかするのもヘンな話か。

今回の場合には、今は断片的に触れているけれど、触れている話題自体は全体性を持っている場合に、労力が必要な新しいことを始めるのではなく、今やっていることの労力を減らして、しかも自然と関連性が出ればいいな、ということがしたいのです。やっていることの社会的価値はなくてもいいけど、それでも何らかの進歩は欲しい、という感じでしょうか。

さて、三大問題を解決する方法を考えていきます。

考察編

  • 時系列ではなく話題単位で記事を書く

アイディアはシンプルです。説明しましょう。そもそもブログは時系列で記事が並んでいます。しかし、最初はともかく更新を重ねて記事量が多くなるにつれて、「どこかで同じような趣旨の事を書いたような気がするけど…」という事態が生じます。そこで先に言ったような惰性更新や話題反復の問題が起きます。

Webにはハイパーリンクという便利な仕組みがあるので、一度書いた内容はリンクすれば、全く同じ事を二回書かずに済みますが、量が増えると昔の記事を探すのは大変です。検索はできますが、毎回上手くフィルタリングできる検索語が思い付くとは限りません。

日付順に並ぶと探せないのなら、話題を中心に記事を構成すれば良いのではないか。記事を書いた時点で、必ず話題別に整理して登録するようにすれば、後で迷子になりません。それではどうやって、話題単位の記事投稿を実現すれば良いのでしょうか。

「BlogではなくWikiで書く」のはどうでしょうか。Wikiは最初から特定の話題をまとめるための仕組みなので対応できます。しかし、結論から言うと、単にWikiで書いてもダメでしょう。

更に考察

なぜダメなのかというと、時系列順を捨てると、「書く側は書きやすくても、読む側が読みにくい」からです。例えば極端な例では、一日に50項目が50字ずつじわじわ増えるような更新の仕方では、読むのが大変面倒で、毎日読むのには明らかに適していません。ニュースサイトも紹介しにくいから、アクセスも伸びないでしょう。HTMLのタグ辞典のように、最初からWikiに向いている使い方ならともかく、ブログを途中でウィキに変えるのはかなり無理があります。

ここまでの流れを整理すると、「日記を辞書みたいに書けば整理できる」というアイディアを出しましたが、辞書や辞典は毎日定期的に読むのに適していないので、大部分のブログには向かないだろうという、よく考えれば当然の結論に直面したところです。Wikiで日記を書くのは普通に考えて無理がある。

しかし例えば、8割方は日記でいいけど、2割位は辞書型で書きたくなるときがあります。そして、本家ブログの他にまとめWikiを持っているサイトはあります。とすると、併用路線ではまだ可能性がありそうです。「BlogではなくWikiで書く」のはダメだったけど、「Blogでも書きWikiでも書く」手はありそうです。しかし単純に実行すると、それぞれ分量が半分になるか、書く量が二倍になってしまいます。

もう少し粘りましょう。「Blogでも書きWikiでも書く」のが大変なら、ウィキにはリンクだけ貼るかブログの文章を転載すればいいのではないでしょうか。これは「本を『辞書』にするのではなくて『索引』をつける」やり方です。実際の書籍でも用いられている形態なので、ここまで来れば現実味を帯びたレベルになってきたと思います。

結局具体的にはどうすればよいのか。次で実際に運用する方法を説明します。

実践編

このブログが利用している「はてなダイアリー」の場合で説明します。はてダにも「タグ」によるカテゴリ分けや検索はありますが、量が増えてくると最初の問題に対応しきれません。一方、ブログの文章をエクスポートして全文検索できるような、何らかのデータベースとそれをWebで公開する装置を自前で用意すれば完璧ですが、「そこまでしてなんかするのもヘンな話」になってしまいます。

面倒は極力避けたいので、既にある仕組みを利用します。一つは、「はてなブックマーク」を利用して記事を管理するのはありそうです。しかしはてブでは、一つの記事につけられるブクマは1つ・タグは10個・コメントは100字という制限があります。それにセルクマをしたくない人もいるでしょう。

そこで、「はてなグループ」の「キーワード」機能を利用します。これはWikiに近い使い方ができ、かつはてダから自動リンクを貼ることができるので、索引として使うのに向いています。ここまで来て一応の解決案として形になったと思いますが、実際に運用して成功するかどうかが分かるには時間が掛かります。それが本当に使えるものになるかどうかは、これからこのブログで検証していくつもりです。

実践の補足

最初の「惰性更新」「話題反復」はともかく、「意見調整」はどうなったのでしょうか。それは「索引」を「注釈」に変えればいいだけです。つまり、それほど自信のない意見は、リンクから飛んだ先に少し書いておきます。場所が違うので公開レベル(はてなユーザだけが見れるなど)もコントロールできます。SNSのグループ分けの発想に近いかもしれません。

インデックスだけではなく記事のストックが出来れば更に理想に近いものになります。しかし、去年記事の在庫を作ろうとして不良債権化したので、現実的なのは索引を作る位かなと思い直しました。ただ、索引と並んだ注釈や付録の記述が徐々に蓄積して、やがて在庫になるのはありえるので、在庫化の可能性もまだ完全に潰えてはいません。

「日記→辞書→索引」という発想は平凡に感じられるかもしれません。でも去年からずっと考えていることなので、どうしても年の最初で整理しておきたかったんですね。私はブログの内容のレベルで新奇な事を言おうとはそれほど思わないのですが、形式のレベルで新奇な事をしてみたいとはいつも考えています。「萌理賞」とかは全部その発想の元にあります。「萌理学園」関連の「萌理Wiki」とかも、一応はてグ活用の伏線になっているわけです。

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