「君のせいだからね」

倒れた酒瓶、零れた酒、中身の無い包装シート、散らばった錠剤。
炬燵で眠る彼女の手首から目を逸らす。
幾本もの線条痕。

察知出来なかった訳ではない。
けれどもそれと同じ事。

少しため息をついた。