電車に乗って、端の席に座ったときに
L字に曲がっている手すりに
傘の柄をかけたまま
降車することはものすごく多い。
最近は傘だけでなくて
コンタクトレンズケースをなくした。
今年になって万年筆の本体をなくした。
ネジが切ってあるのが
ゆるんだままだったので
落としてしまったのだけれども
思いあたる場所をあれこれ探したけれども
見つからなかった。
愛着のあるものをなくすのは
凹んでしまう。
詳しくは書けないけれども
身近なひとが去っていった。
好きなひとと会えなくことも
突然のように訪れた。
実は去る計画であるもいうことも
聞き及ぶことも少なからずある。
そういうことを
つらつら書いているのも
こうして書いていれば
気か晴れるのかなと思いつつ
ちっとも晴れない気がするのは
困ったものだ。
三島由紀夫の主演した
からっ風野郎をAmazon primeで観た。
なんとも不思議なヤクザ映画だった。
三島由紀夫の演技は下手とも言えないし
上手とも言えない。
からっ風野郎の主題歌も歌っていて
これも下手とも言えないし
上手とも言えない。
気が晴れるようで晴れないときに
からっ風野郎を観ると
ただ観る観た観終わった
ということだけが残り
それをよくよく考えていたら
三島由紀夫は
魔がさしてしまったんだと思った。
ちなみに作詞も三島由紀夫である。
きのふの風 けふの風
恋の風 金の風
夢も涙も 吹きとばし
人でなしでも 人の子さ
からっ風野郎 あすも知れぬ命
ムショの風 シャバの風
恋の風 金の風
情けしらずの ワナをかけ
惚れはされるが 惚れはせぬ
からっ風野郎 あすも知れぬ命
ハジキの風 ドスの風
恋の風 金の風
独り笑ひの 口もとを
すぎる殺気の うそ寒さ
からっ風野郎 あすも知れぬ命
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by kouji_kotani
| 2023-09-12 21:01
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