大陸命第8号と国家的組織的な虐殺

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http://www.nj1937.org/clzl/njdtsssz/201607/t20160705_4013267.html

大本営陸軍部命令(大陸命)第8号は制令線を無視して南京方面に勝手に侵攻した現地軍を軍中央が追認したことを示す文書です。上海事変のように現地居留民保護という名目もありません。もちろん、この時点で日本は中国に対して宣戦布告もしていませんし、中国*1も対日宣戦布告はしていません。

したがって日本軍が南京方面に侵攻する行為には、国際法的な根拠が何もありません。

秦郁彦氏は「南京事件」で虐殺を「不法殺害」と定義していますが、国際法的に言えば大陸命8号以降の南京侵攻は日本の組織的な不法行為であって、その際に生じた日本軍による戦死者は全て日本による組織的な不法殺害ということになり、秦定義上の「虐殺」にあたります。

その意味で言うと、南京事件でカウントされている死者に戦死者が含まれているという指摘も無意味なんですよね。


*1:蒋介石の国民政府