この手の論者に自衛隊は憲法9条違反であることを認めるのか聞いてみないのかな?

この件。

小川栄太郎氏が福岡で講演 「憲法9条2項の改正を」「反対派は反対のための反対」

産経新聞 12月14日(月)10時21分配信
 文芸評論家の小川栄太郎氏が13日、福岡市内で講演し、国の交戦権を否定した憲法第9条2項の改正が最優先課題であるとの持論を展開した。
 小川氏は、「侵略戦争を否定した9条1項は自衛権を認めている。これを守るためにも2項を変え、自衛隊と自衛権を明記しなければならない」と述べた。
 その上で「改正手続きを定めた96条や緊急事態条項の追加などのからめ手からではなく、9条2項の改正という正面突破を図るべきだ」との考えを示した。
 また、「反対派は理屈ではなく、反対のための反対をする。9条改正をやるのか、あきらめるかのどちらかしかない」とも述べ、政治家の奮起を促した。
 国あり方を考える赤坂政経塾(塚田征二塾長)主宰の講演会で語った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151214-00000510-san-pol

「2項を変え、自衛隊と自衛権を明記しなければならない」という主張は、自衛隊と自衛権は憲法違反であることを前提としなければ、必要性のないものですから、聞くまでもないんですが、いちいち言質をとっておかないと、この手の輩は、憲法違反の法律を合憲だと言い張って強行採決し、そうして不等に作った現状を理由に今度は現状にあっていないからと憲法改正を主張しますからね。

もっとも憲法を政府と市民の間の約束事だとみなした場合、一方の当事者である市民が政府の憲法違反をへらへらと黙認している現状が既にあるわけですが。
当事者である市民が不断の努力を怠ると憲法はただの紙切れと化しますが、日本人がそれを理解するにはあと半世紀はかかるでしょうね。