安倍内閣歴史修正五人衆・新藤義孝総務大臣の場合

2013年5月31日の新藤総務大臣閣議後記者会見。新藤総務大臣とはもちろん、例の歴史修正主義デマ広告を用いたプロパガンダ「Yes, we remember the facts.」に協力した二次強姦魔の一人です。
参照:「従軍慰安婦問題否認プロパガンダ「Yes, we remember the facts.」賛同議員 と安倍内閣」

慰安婦問題について

問:  すみません、IWJの大西と申します。先ほどの質問とちょっと、また最初の大臣の話とちょっと関連ないところで申し訳ないのですけれども、慰安婦のですね、問題についてお伺いしたいと思います。と言うのもですね、先週24日の稲田大臣の会見で、私どもが慰安婦についてお伺いしたところ、大変悲しいことであったと。ただ、そういうことがあったのは事実で、当時は合法だったというふうに発言されました。それに対して、韓国の方からですね、非難の声明が出されたのですけれども、それについて、新藤大臣がどう、改めてですけれども、慰安婦についてどうお考えになっているかということと、また、韓国からの非難についても、どう思われているのかということを、ちょっと1点お伺いしたいのと、すみません、後もう1点あるのですけれども、と言うのもですね、大臣、昨年の11月にですね、アメリカのニュージャージー州の地元紙に出された意見広告の中で、慰安婦に強制連行はなかったということと、また当時は公娼制度の下でも働いていたのだというふうな報告の中に、新藤大臣の署名があったということで。恐らく、大臣も同じような見解だとは思うのですけれども、そういったことの上に、今、御質問させていただいていまして。また、同じ24日に、河野談話は継承すると。

答:  24日というのは、何月の24日。

問:  5月24日です。民主党の辻本議員の質問主意書に答える形でですね、安倍内閣として、河野談話を継承していくということを閣議決定されたというニュースが出ております。これとですね、先ほどの私が言ったアメリカの意見広告と、ちょっと大臣の見解と違うのかなというところがありますので、これに対する、閣議決定に対する大臣の見解、変わられたのかどうかという部分、2点目としてお伺いしたいと思います。すみません、長くなりまして。

答:  慰安婦の問題につきましては、これは今、日本国政府が発表している見解のとおりであります。政府としては、そういう形でですね、これまでのものを踏襲して、そして、この過去に対する反省、それから、慰安婦になった、置かれた状況については私も同情を覚えますし、誠に悲惨なことであったと思います。日本人もいらっしゃいました。朝鮮の方々もいらっしゃるし、そのほかの国々の方もいらっしゃって、そういう時代というのは非常に悲しいことであったと私は思っております。
 そして一方でですね、このアメリカのニュージャージー州で、この慰安婦の碑が設置されたり、それが幾つかもう続いているようなことがございます。その中に、一部事実と違うところがあるのではないかということについて、これは正確な史実をきちんとですね、把握していただくべきだと、こういう旨で、私もその意見広告には賛同をいたしました。しかし、それは、今、一議員として私が活動し、意見を言うことと、今、政府としては、これ、外交の権限の中に入ってきます。ですから、外交の交渉につきましては外務省に一元化されておりますし、内閣の方針は官房長官が代表し、総理が総括いたします。ですから、私は閣僚としてはですね、この日本国の方針の中で、これは行動をしていくべきだと、このように思っているわけであります。河野談話についても同じことでありまして、いずれにしても、より良い関係を構築していくためには、この歴史問題、こういった歴史認識に関することは、日本と韓国におけるとげなのですね。ですから、これをきちんと取り除かないことには、本当の友好関係、深い信頼関係が築けないと、こういう悲しい現状があります。もう日韓の基本条約を設けてですね、これ、もう40年以上も経つわけでありますが、それでもこのようなですね、問題が、良好に、お互いにとてもうまくいっていると思っていたのに、何か一つのことでバーと燃え上がってしまうと。これは誠に不幸なことだと思いますから、私は周辺国と真の信頼と友好関係をつくることが、それが最大の両国にとっての発展 になりますし、また、安全につながっていくと。そういう自分なりの信念に基づいて、これまでも活動してまいりましたし、今後もですね、そういった活動をしていきたいと、このように考えています。

問:  ほかにございますか。なければ、これで終わります。

答:  ありがとうございました。

http://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/01koho01_02000175.html

せっかく「Yes, we remember the facts.」に絡めて質問したのに大西記者の追及がそれほどではなく消化不良な感じです。しかし、新藤総務大臣の方もダラダラと中身のない回答で時間を浪費し論点を曖昧にする逃走法を巧みに使う手練れなので止むを得ないかも知れません。
さすがに稲田のような五人衆の中の一番の小物とは、経験が違うようですね。


まあ、こうして文章にしてみると、新藤大臣は何言ってんだかさっぱり要領を得ないのですが、要点をまとめると以下のようになるでしょうか。

  • ニュージャージー州の慰安婦碑の内容は事実と違うが、具体的にどこが違うかについては言えない
  • 「Yes, we remember the facts.」には議員として賛同したが、今は政府の一員なので、賛同しているかどうかは言わない
  • 自分なりの信念に基づいて活動しているが、どんな信念かについては話せない

どう見てもダメ人間の言い訳です。